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「電王手くん」と「セルフ将棋」は何が違うのかモノづくり総合版メルマガ 編集後記

将棋ができればいいってもんじゃない。

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 この記事は、2014年9月18日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


「電王手くん」と「セルフ将棋」は何が違うのか

 現在開催中のバーチャル展示会「ITmedia Virtual EXPO 2014 秋」では、登録無料&オンデマンドでいつでも視聴できる講演プログラムを多数用意しています。もちろんどの講演もお勧めなのですが、私が撮影に立ち会った講演の中でも思い入れが強いのが、「製造マネジメント&FAゾーン」の『「電王手くん」の裏方話し』です。

⇒『「電王手くん」の裏方話し』講演詳細はこちら≫

対局前に向かい合う「電王手くん」とプロ棋士の菅井竜也氏
2014年7月19〜20日に行われた「電王戦リベンジマッチ」で、対局前に向かい合う「電王手くん」とプロ棋士の菅井竜也氏

 電王手くんは、現役プロ棋士とコンピュータソフトが対局する「将棋電王戦」に登場した代指しロボットです。ベースになったのは、デンソーウェーブの産業用ロボット「VSシリーズ」です。コンピュータソフトの指し手が、これまでの人間に替わってロボットになり、“人間対コンピュータ”という将棋電王戦の雰囲気を大いに盛り上げたわけですが、ほぼ同時期に、同じ将棋という枠で話題になったロボットがあります。

 富士ゼロックスが広告プロモーションで展開している「四次元ポケットPROJECT」の第1弾「セルフ将棋」です。ドラえもんのひみつ道具の1つであり、将棋を1人で遊べるセルフ将棋のコンセプトは、電王手くんと似ているような気もします。

 しかし、電王手くんとセルフ将棋の開発背景を考えれば、全く違うものだということが分かります。

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