ニュース
デンソーの医薬品向け産業用ロボット、アルミ表面を滑らかに磨き上げ:FAニュース/産業用ロボット
デンソーは、東京都内で開催した「デンソーデザインの変化展において、医薬品や食品向けの「耐VHP産業用ロボット」を展示した。
デンソーは、東京都内で開催した「デンソーデザインの変化展」(2014年3月21〜25日)において、医薬品や食品を製造するクリーンルームに対応する「耐VHP産業用ロボット」を展示した。デンソーウェーブが開発したもので、2014年春から顧客向けの出荷を始めるという。
医薬品や食品の製造に用いる産業用ロボットは、滅菌や洗浄のための過酸化水素ガス(VHP)で腐食しないような耐久性が必要になる。耐VHP産業用ロボットは、VHPへの耐性を有する金属アルミニウム製になっている。バクテリアの温床になり得る表面の細かい凹凸を無くすため、表面のアルミニウムは滑らかに磨き上げられている。汚れのたまりやすいビスなどの接合部品は、表面に出ないよう筐体内部に隠した。
同展示会を主催したデンソーのデザイン部も開発に貢献した。耐VHP産業用ロボットのアルミニウム表面の磨き上げを、できる限り機械研磨で行えるように流線的なデザインとしたという。またこのデザインは、顧客による拭き取り清掃のやりやすさにもつながっているとしている。
ロボット開発の最前線
あらゆる技術の集大成といわれる「ロボット」をテーマに、産業、レスキュー、生活支援/介護分野などにおけるロボット開発の実情や、関連する要素技術、研究開発、ロボットコンテスト、ロボットビジネスの最新動向などをお届けする。
関連記事
- いまさら聞けない産業用ロボット入門〔前編〕
日本は「ロボット大国」とも呼ばれていますが、その根幹を支えているのが「産業用ロボット」です。それは世界の産業用ロボット市場で圧倒的に日本企業がシェアを握っているからです。では、この産業用ロボットについてあなたはどれくらい知っていますか? 今やあらゆるモノの製造に欠かせない産業用ロボットの本質と基礎を解説します。 - ついに“人間 対 機械”の全面戦争! デンソーのロボットアームが将棋電王戦の指し手に
デンソーは、「第3回将棋電王戦」の指し手として同社のロボットアームが採用されたことを発表した。電王戦はプロ棋士とコンピュータソフトとの団体戦だが、過去2回はコンピュータソフトの指し手は人間が代理で行っていた。今回はロボットアームが指し手を務めることで「人間対コンピュータ」を分かりやすく可視化する。 - 川崎重工、衛生面に優れた医薬・医療向けアーム型ロボット2機種を発売
川崎重工業は、医薬・医療向けロボット「MC004N」と「MS005N」の2機種を2013年11月1日より発売すると発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.