新型「インプレッサ」は2.0l直噴ボクサー搭載、アイサイトで自動ハイビーム:ニューヨークモーターショー2016(2/2 ページ)
富士重工業は、「ニューヨークモーターショー2016」において、主力車種「インプレッサ」の新モデル(北米仕様)を初公開した。約80%の部品を刷新した排気量2.0lの水平対向直噴エンジンを採用。運転支援システム「アイサイト」は自動ハイビーム機能が追加された。
排気量2.0l水平対向直噴エンジンは最高出力113kW
新型インプレッサは、同社の中期経営ビジョン「際立とう2020」で次世代モデルの第1弾として位置付けられている戦略車だ。新デザインフィロソフィー「DYNAMIC×SOLID(ダイナミック&ソリッド)」や次世代プラットフォーム「スバル グローバル プラットフォーム」といった最新技術を初めて適用した車両になる。
これまでデザインフィロソフィーのダイナミック&ソリッドやスバル グローバル プラットフォームについて発表されていたが、今回の新型インプレッサの公開ではパワートレインに関する情報が明らかになった。
エンジンは排気量2.0lの水平対向直噴エンジンを採用する。同排気量の従来型自然吸気エンジン比で約80%の部品を刷新するとともに軽量化を実現することで、出力と燃費の向上を両立した。最高出力は152hp(113kW)に達する。なお、4代目インプレッサの排気量2.0l自然吸気エンジンは、最高出力110kW(6200rpm)/最大トルク196Nm(4200rpm)だった。JC08モード燃費についても、4代目インプレッサの16.2km/l(AWDモデル)を上回ることになりそうだ。
トランスミッションはCVTのリニアトロニックを改良。レシオカバレッジの拡大と軽量化によって、加速性能と燃費性能の向上を両立したとする。また、加速時にATのような変速制御を行う「オートステップ変速」を全車に採用し、マニュアルモードは従来の6速から7速に変速段数を増やした。
さらにエンジンとトランスミッションとも、振動騒音を徹底的に低減したとしている。
「アドバンスドセーフティパッケージ」を使わずに自動ハイビームを実現
運転支援システム「アイサイト」の機能も改良された。アイサイトの特徴であるステレオカメラを用いて車両前方の状況を検知し、ヘッドランプのハイビームとロービームを自動的に切り替える「ハイビームアシスト」が加わった。
これまでハイビームアシストについては、2015年4月に導入した「アドバンスドセーフティパッケージ」の機能として提供されていた。アドバンスドセーフティパッケージにおける車両前方状況の検知は、追加の単眼カメラで行っていた。つまり、アドバンスドセーフティパッケージを装備するとステレオカメラと単眼カメラの3眼カメラ構成になっていた。今回のアイサイトの機能改良により、アドバンスドセーフティパッケージを選択しなくてもハイビームアシストが可能になる。
加えて、ステアリング操作に合わせてヘッドランプ光軸を左右に動かし、コーナーや交差点で車両進行方向を照射する「ステアリング連動ヘッドランプ」も採用する。
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