製品のパーソナライゼーションを支援する「SOLIDWORKS Make」発表:SOLIDWORKS World 2016
ソリッドワークスは米国テキサス州ダラスで開催中の年次ユーザーイベント「SOLIDWORKS World 2016」の中で、製品のパーソナライゼーションを支援するための新しいソリューション「SOLIDWORKS Make」を発表した。
ダッソー・システムズ・ソリッドワークス(以下、ソリッドワークス)は2016年2月2日(現地時間)、米国テキサス州ダラスで開催中の年次ユーザーイベント「SOLIDWORKS World 2016」(会期:同年1月31日〜2月3日)の中で、製品のパーソナライゼーションを支援するための新しいソリューション「SOLIDWORKS Make」を発表した。
SOLIDWORKS Makeはクラウドベースのソリューションで、取り扱い製品の3Dデータを保有するブランドや小売店に展開を予定する。ブランドや小売店などが運営するオンラインストアなどにSOLIDWORKS Makeを組み込むことで、オンラインストアを訪れた顧客がWebサービスと対話をしながら自由に製品のサイズや色、パーツの変更などが行える。「ブランドや小売店は、消費者からの注文を受けてから生産すればよいので製品の在庫を抱える必要はなく、無理なくパーソナライゼーションの要求に応えることができる」(同社)という。
Nike.comなどではスニーカーを自分好みにカスタムして手にすることができる。これと同じように、メガネやアクセサリーといったパーソナライゼーションへの要求の高いものに対し、有効なソリューションになるという。例えば、別注のメガネなどは非常に高価で、製作の手間も掛かっていたが、SOLIDWORKS Makeを用いることで、メガネの設計資産(3Dデータ)を有効活用して、短期間かつ低価格で世界に1つのメガネを顧客に提供することができる。
同年2月2日(現地時間)に行われた基調講演の中では、SOLIDWORKS Makeの先行ユーザーとして、ClearVisonの事例を紹介。ClearVisonではまず「Aspire」というブランドでSOLIDWORKS Makeを組み込んだオンラインサービスをローンチし、その後「IZOD」というブランドでも3カ月後をめどに展開を予定。将来的には、3Dプリンタを導入して、さらなる製品に対するパーソナライゼーションの要求に応えていきたいという。
なお、基調講演の段階では公式サイトのアナウンスが行われただけで、正式リリースの時期や価格などについて公表されていない。
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