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スズキの世界初公開は総計11台、100周年に向けて加速:東京モーターショー2015(2/2 ページ)
スズキは「東京モーターショー2015」にて“次の100年”を見据えた製品群を発表した。ハイブリッドシステム搭載の「ソリオ」から「GSX」のコンセプトオブジェまで、挑戦的な展示となった。
「ソリオ」がマイルドじゃないハイブリッドに
ブース内では新型「ソリオ」にEV走行ができる新しいハイブリッドシステムを搭載した「SOLIO HYBRID(ソリオ ハイブリッド)」も世界初公開された。エンジンとモーターを使い分け、加速時はモーターでエンジンをアシストし、モーターのみのEV走行ではより低燃費で静かな走りが可能となった。自動マニュアル変速機「AGS(オートギヤシフト)」によるダイレクト感があるドライブフィールも特長の1つだ。
他にも「アルト」のターボモデルに5MTを搭載した「ALTO WORKS(アルト ワークス)」や、「ハスラー」の特別仕様車「J STYLE ll」、軽トラックの「キャリィ」を移動販売車用に改良した「キャリィ 軽トラ市仕様」を世界初公開。また、フランクフルトモーターショー(2015年8月)で世界初公開となった新型コンパクトカー「バレーノ」も日本初公開となった。
次の100年に向けた「土台作り」
スズキは2020年に創立100周年を迎えるが、見据えているのはさらに次の100年だ。社長の鈴木氏は「今回のモーターショーでは『お客様の立場になって価値ある製品を作ろう』という社是の元『人とモビリティのこれからの100年』の可能性を提案をしている。コンセプトカーから、間もなく皆さんにお届けできる意欲的な製品群まで、思わず“WOW”と言わせるようなスズキらしい展示に仕上がった」とコメントした。
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