ジャガーの新型「XF」は190kg軽量化、新開発ディーゼル搭載車も:錦織圭の評価は「エア・ジャガー」(3/3 ページ)
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、初めてのフルモデルチェンジとなる新型「XF」を発表した。前モデルより190kg軽量化に成功し、同社が開発した「INGENIUM(インジニウム)ディーゼルエンジン」搭載車もラインアップに加えた。
後輪駆動でも安定、ドライバー支援システム
新型XFには運転支援システムとして、「オール・サーフェイス・プログレス・コントロール(ASPC)」を搭載。若林氏は「これは低速度域におけるクルーズコントロールを行うもの。4輪を独立に制御し、氷の上のような後輪駆動では不安定な場面も安全に走行することができる」と解説し、ランドローバーブランドからの技術導入であると説明した。また、前を走るクルマとの車間距離を調整するアダプティブクルーズコントロール(ACC)、渋滞時に活躍するキューアシストなども搭載。ステアリングは電動パワーステアリングが採用された。
新型XFは「重要な意味を持つ製品」
XFは販売開始以降、2014年までに約28万台を販売した同社の主力製品。会見にはジャガー・ランドローバー・ジャパン代表取締役社長のマグナス・ハンソン氏も出席し、「ジャガーブランドは80周年を迎え、2015年はXFの他、『XE』XF『F-PACE』と3種類のニューモデルを発表した。その中でもXFは、ジャガー史上最多となる145の賞を受賞するなど、重要な意味を持つ製品。ジャガーというブランドのアイコニックな伝説を拡張する車種である」とコメントした。
記者会見にゲストとして出席した錦織圭選手は、普段もジャガー「F-Type」に乗るジャガー愛用者。新型XFについて尋ねられると、「デザインが洗練されていて、ラグジュアリーな雰囲気でかっこいい。パワーもあって軽やか、『エア・ジャガー』ともいえる製品だと思います」とコメントした。
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