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陣痛分娩回復室向けベッドを発売:医療機器ニュース
パラマウントベッドは、ベッドとしても分娩台としても使用できる、米ヒルロム製の陣痛分娩回復室(LDR室)向けベッド「アフィニティIV」を発売した。機能性・快適性が図られ、安全性も考慮されている。
パラマウントベッドは2015年9月10日、ベッドとしても分娩台としても使用できる、米ヒルロム製の陣痛分娩回復室(LDR室)向けベッド「アフィニティIV」を発売した。
LDRとは、Labor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)の略語で、陣痛から回復まで移動せずに1つの部屋で行う出産方式のこと。出産前後の移動回数が少なく済み、妊産婦への負担を軽減できる。LDR室向けのベッドは、通常はベッドとして、分娩時には足ボトムを取り外すなどして、分娩台として使用できるものだ。
アフィニティIVは、機能性と快適性の両立が図られたLDR室向け電動ベッドとなる。陣痛時により快適な姿勢をとったり、分娩しやすい体位になれるよう、ベッドの座面が背上げに連動して上がる。また、分娩時に足底を支えるフットサポートやふくらはぎを支えるカフサポートを装備。マットレスには適度な厚み・柔らかさを持たせるなど、寝心地にも配慮した。
さらに、緊急時に素早くベッドを水平に戻すための操作レバーや、停電時などでもベッド操作が可能なバッテリーを搭載するなど、安全性も考慮されている。
価格はオープンで、足ボトムの構造、マットレスの形状、カフサポートの有無などの組み合わせにより、16種類がラインアップされている。
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