ESP8266を宅内Wi-Fiにぶら下げるATコマンド実例:Wi-Fiモジュール「ESP8266」で始めるIoT DIY(2)(1/5 ページ)
話題の技適モジュール「ESP8266」をWi-Fi接続して、ESP8266を宅内Wi-FiのAPにぶら下げる/APにする、といったATコマンド制御を紹介します。
前回(話題の技適Wi-Fiモジュール「ESP8266」でIoTを手作りする)では、ESP8266モジュール「ESP-WROOM-02」がATコマンドで動作するところまでを説明しました。
今回からはスクリプト言語「Lua」が動作するファームに入れ替えて作例を紹介していこうと思ったのですが、ファームを入れ替えた場合に技適外になる可能性があるので、出荷時にESP-WROOM-02に搭載されているファームを活用した作例を紹介していきます。
ATコマンドはもともとモデムの制御用に開発されたコマンドセットです。このモードでESP8266を用いるとモデム、いわゆる通信を仲介する機器として動作しますので、PCやマイコンの様に能動的に動く機能はありません。ですから何らかのソリューションを提供する場合にはPCなどと組み合わせて使うことになります。今回はその手始めとしてPCとESP8266をWi-Fi接続させてみたいと思います。
用意するもの
PCとのWi-Fi接続に必要なものは、ATコマンドの動作確認を行った前回と同じです。ESP-WROOM-02とそれに対応するブレークアウトボード、ブレッドボード、USBシリアル変換所ジュール、それにPCとESP8266が通信するためのターミナルソフト(Teratermなど)が必要です。
上の写真でESP-WROOM-02の下に見えるのは、自作のブレークアウトボードです。前回はユニバーサルボードに手組したものを紹介しましたが、今回はパーソナルCNCで切削して基板を作製しました。
余談になりますが、CNCで切削基板を作る場合は切削ルートをGコードというコマンドで記述し、CAMソフトに読み込ませてCNCを動作させます。今回使用したCNCはオリジナルマインドの「mini-CNC BLACK1520」という機種で現在は製造されおらず、PCとのインタフェースもパラレルポートしかないので最近使っていませんでしたが、USBパラレル変換器を自作したのでその試運転としてESP-WROOM-02のブレークアウトボードを切削してみた次第です。
この話をはじめると長くなるのでまたどこかでコーナーを設けてもらってそこでじっくりとお話ししたいと思います。またこのGコードはどこか皆さんがダウンロードできるところに置いておきますので自由に使ってみてください。
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