ダイハツの自動ブレーキ搭載車が2年3カ月で累計販売60万台を達成:安全システム
ダイハツ工業は、運転支援システム「スマートアシスト」搭載車両の累計販売台数が2015年3月末時点で60万台を達成したと発表した。2012年12月発売の「ムーヴ」に初採用してから約2年3カ月での達成となる。
ダイハツ工業は2015年4月6日、運転支援システム「スマートアシスト」搭載車両の累計販売台数が2015年3月末時点で60万台を達成したと発表した。
スマートアシストは、車両前部に組み込んだレーザーレーダーを使って、時速30km以下で走行している際に衝突回避や衝突被害の軽減が可能な自動ブレーキ機能や、時速10km以下で走行中に前方4m以内に壁や建物がある状況で誤ってアクセルペダルを踏み込んだ場合にエンジン出力を抑制する誤発進抑制制御機能、信号待ちや渋滞で先行車が動き出したことをドライバーに知らせる先行者発進お知らせ機能などを備えている。
同社は2012年12月発売の「ムーヴ」でスマートアシストを初採用(関連記事:新型「ムーヴ」の燃費は「ワゴンR」以上、走行性能でも「N-ONE」に対抗)。それまで安価とされていた富士重工業「EyeSight」の10万円の半額となる5万円(税別)で購入できる自動ブレーキは大きなインパクトをもたらし、他の国内自動車メーカーが運転支援システムの採用を加速する流れを作った。
その後、2013年8月発売の「ミラ イース」(関連記事:燃費33.4km/lの「ミラ イース」は75万円以下で買える、フロントフェイスも変更)、2013年10月発売の「タント」(関連記事:新型「タント」の燃費が「スペーシア」を超えなかった理由)、2014年11月発売の「ウェイク」(関連記事:ダイハツの新型車「ウェイク」は新市場を切り開けるか)と順次採用を拡大。スマートアシスト投入から約2年3カ月で累計販売台数60万台を達成した。これら4車種のスマートアシスト搭載比率は約70%に達するという。
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