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自動車の次世代技術展示会で“車載デバイス銀座”を歩く:オートモーティブワールド2015リポート(4/4 ページ)
自動車の次世代技術の専門展示会である「オートモーティブワールド2015」には、多くの半導体・電子部品メーカーが出展している。本稿では、“車載デバイス銀座”と言っていいほどにぎわいを見せた「国際カーエレクトロニクス技術展」の展示を中心にリポートする。
最新の車載マイコンによる自動運転デモが進化
ルネサス エレクトロニクスは、展示ブースの中央を使って、最新の車載マイコン「RH850/P1x-Cシリーズ」を使った自動運転デモを披露した。
2014年11月のRH850/P1x-Cシリーズの記者説明会で行った、ラジコンカーベースの自動運転デモの進化版になる。同説明会のデモは、1カ月弱で開発したこともあってか、かなり動きがぎこちなかった。今回はセンサーデバイスとして、前回使った車載カメラの他にレーザーレーダーも搭載。「大幅な進化を遂げた」(同社)という。
車載マイコン「RH850/P1x-Cシリーズ」を使った自動運転デモ。2本の白線が引かれたコースを車載カメラで認識して走行するコースの途中には、他の車両が出てきたり障害物があったりするが、それらはレーザーレーダーで認識して回避する(クリックで拡大)
TOFセンサーを使った安価なモーションセンサー
村田製作所は、3D空間でのジェスチャ動作などを検知するモーションセンサーモジュールを参考出展した。
赤外線LEDと、赤外線の反射光を検知するTOF(Time of Flight)センサー、センサーデータを処理するマイコンなどから構成している。同社独自のアルゴリズムにより、現在市販されているモーションセンサーに用いられているイメージセンサーが不要で、安価なマイコンを利用できるので、大幅な低コスト化を実現できるとしている。
左側の写真は、村田製作所のモーションセンサーモジュールのデモ。モジュールは下側に向けて設置されており、3D空間における指先の位置と動作を検知する。右側の写真は、モーションセンサーモジュールのセンサー側の実装面。紫色に光っているのが赤外線LEDで、中央にあるレンズ鏡筒の根元にTOFセンサーが設置されている(クリックで拡大)
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