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フォルクスワーゲンが燃料電池車にも生かす「MQB」の強み燃料電池車(4/4 ページ)

フォルクスワーゲングループは、「ロサンゼルスオートショー2014」において、一気に3台の燃料電池車のコンセプトカーを披露。モジュラープラットフォーム「MQB」の強みを生かし、主力車種「Golf」で燃料電池車を展開できることを示した。

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燃料電池車に新開発の「e-quattro」を搭載

 一方、A7 Sportback h-tron quattroは、フォルクスワーゲンブランドの2つの車両とは違い、より高機能な燃料電池車になっている。

 まず、単なる燃料電池車ではなく、充電可能なプラグインハイブリッド燃料電池車になっている点が挙げられる。荷室下部に設置されたリチウムイオン電池パックの容量はA3 Sportback e-tronと同じ8.8kWhで、満充電状態から約50kmの走行が可能だ。

 さらに「quattro」とある通り、四輪駆動システムが搭載されている。この四輪駆動システムは新開発の「e-quattro」であり、後輪側に搭載されているモーターを用いる。内燃機関車の四輪駆動システムとは異なり、前輪側のパワートレインとの間に機械的な結合はない。前輪側の走行用モーターと後輪側の四輪駆動システムで、合計170kWの最高出力を引き出せる。時速0〜100kmの加速時間は7.6秒、最高時速は180kmとなっている。

 なお4本の水素タンクの設置位置はフォルクスワーゲンブランドの2つの車両と微妙に異なる。荷室下部に2本、後輪車軸の前方に1本、そしてセンタートンネルに1本配置している。

「A7 Sportback h-tron quattro」の燃料電池パワートレイン、リチウムイオン電池パック、水素タンクの設置位置
「A7 Sportback h-tron quattro」の燃料電池パワートレイン、リチウムイオン電池パック、水素タンクなどの設置位置(クリックで拡大) 出典:アウディ

 四輪駆動システムを搭載した影響もあってか、A3 Sportback e-tronよりもはるかに外形寸法が大きい「A7」ベースの車両になったようだ。

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