最大約40%の切削量向上を実現、ヤマザキマザックの中型複合加工機:工作機械
ヤマザキマザックは、工程集約と加工能力の強化により高生産性を実現する複合加工機「INTEGREX j-300 NEO」「INTEGREX j-400 NEO」シリーズを開発した。「JIMTOF2026」に合わせて販売を開始する。
ヤマザキマザックは2026年10月22日、工程集約と加工能力の強化により高生産性を実現する複合加工機「INTEGREX j-300 NEO」「INTEGREX j-400 NEO」シリーズを開発したと発表した。「JIMTOF2026」(同年10月26〜30日、東京ビッグサイト)に出展し、同月26日より販売を開始する。販売価格(税別)は、「INTEGREX j-300 NEO(650U)」が4550万円〜、「INTEGREX j-400 NEO(650U)」が4760万円〜となる。年間80台の販売を目標とする。
第1主軸とミル主軸の性能を強化
同社は2010年に複合加工機のエントリーモデルとして「INTEGREX j-200」を発表し、2024年にはその後継機として8インチチャックサイズの「INTEGREX j-200 NEO」シリーズを発売している。今回、新たに10〜15インチチャックサイズに対応する中型機種をラインアップに追加し、より幅広い加工ニーズに対応する。
今回開発した両機種は、第1主軸およびミル主軸の性能向上により加工能力を強化した。ミル主軸にはコンパクトミル主軸を採用するとともに、連続定格出力を従来の15kWから18.5kWへと高出力化している。
さらに、第1主軸の高トルク化により、最大切削量を従来機と比較して約40%向上させた。高能率加工による生産性向上に貢献するという。また、第2主軸を搭載した「INTEGREX j-300S NEO」「INTEGREX j-400S NEO」を新たに展開し、工程集約による生産性向上を実現する。
B軸割出し範囲の拡大で多面加工に対応
同製品は、全長を短縮したコンパクトなミル主軸を採用し、B軸の割出し範囲を従来よりも拡大した。標準仕様の最小割出し角度を従来の5度から1度単位に細分化している。
さらに、オプション仕様では0.0001度単位の高精度な割出しにも対応する。これにより、複雑な多面形状部品や高精度部品など、加工対象ワークの拡大を可能にするとしている。
消費電力を約20%削減
環境性能については、インバーター式油圧ユニットやチラーユニット(冷却装置)などの省エネ機器の採用により、消費電力を従来機比で約20%削減した。
また、機械稼働中の消費電力をCNC装置のモニター上にグラフィカルに表示する「エナジーセーバー」を搭載し、顧客の省エネルギー活動を支援する。同社は今後も、工程集約による生産性向上と環境負荷低減を両立する製品開発を通じて、顧客の持続可能なモノづくりに貢献していく方針だ。
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