東レは2026年10月14日、原糸に占めるリサイクル由来原料比率93%以上を達成したポリエステル/ナイロン複合繊維を開発したと発表した。
将来はリサイクル由来原料比率100%の複合繊維を開発
近年、ファッション市場では環境配慮型素材の採用が標準的な要件となりつつある一方で、高価格帯/ラグジュアリー領域では、原料由来に関する要請だけでなく、素材そのものの美しさ、仕立て映え、風合い、耐久性といった感性価値を高い次元で満たすことが求められている。
また、一般的に複合繊維は、機能性の付与に加え、高感性な風合いや繊細な表情を生み出せるが、異なるポリマーを合成する構造上、品質の安定性を保ちながらリサイクル由来原料を高比率で適用することが難しい。
そこで同社は、リサイクル繊維ブランド「&+(アンドプラス)」で培ってきたリサイクル原料活用技術をベースにして、リサイクル由来原料比率93%以上のポリエステル/ナイロン複合繊維を開発した。
同社は、この繊維を活用したテキスタイル「ARTIROSA CX(アーティローザ シーエックス)」を提案している。
ARTIROSA CXは、リサイクル由来原料を高比率で採用していることに加え、東レが長年培ってきた複合紡糸技術と、日本の繊維産地が有する織り、編み、染色、仕上げのノウハウを掛け合わせることで、高感性/高機能を両立したテキスタイルだ。
このテキスタイルは、高密度で緻密な表面感と、シャープで洗練された風合いを特長としているほか、生地設計や後加工との組み合わせによって、防水性、耐久撥水性、防風性などの実用性を付与できる。
ARTIROSA CXの発売時期は2027年秋冬シーズンを予定している。販売目標としては初年度で20万mを掲げている。用途としては、メンズ/レディース用アウター、都市型アウトドア、プレミアムカジュアルなどを想定している。
今後は、リサイクル由来原料比率が93%を超えるポリエステル/ナイロン複合繊維の量産化に向けた検証を進めるとともに、将来は100%リサイクル由来の原料を用いた複合繊維の実現を目指す。
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