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3.2兆円の市場を狙う、TBMとSotasがGXケミカル素材の社会実装で提携:リサイクルニュース

政府が2040年に3.2兆円規模の市場獲得を掲げる「GXケミカル領域」。この成長市場の開拓に向け、新素材開発をけん引するTBMと化学産業データベースを展開するSotasがタッグを組んだ。

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 TBMとSotasは2026年10月13日、CCU(CO2の回収/再利用)や再生材、バイオ由来素材など、GX(グリーントランスフォーメーション)ケミカル領域における新たな素材の社会実装と市場創出を共同で推進するため、基本合意書を締結したと発表した。

今回の協業のイメージ
今回の協業のイメージ[クリックで拡大] 出所:TBM

TBMのCCU製品やCirculeXなどが具体的な協業対象

 近年、GX投資の拡大や経済安全保障を背景としたサプライチェーンの再構築に加え、市場ニーズを起点に高付加価値な製品/素材を生み出す「マーケットイン型」への転換が求められている。2026年7月21日に閣議決定された「日本成長戦略」で、「GXケミカル」が戦略17分野における「主要な製品/技術」として位置付けられ、CCUや再生材について明記された。

 同戦略の官民投資ロードマップでは、GX機能性化学品への成長投資やGX基礎化学品の供給基盤の構築支援、さらにはCCUなどのGXケミカル生産技術を確立するためのスタートアップを含めた研究開発支援などを進め、2040年に国内外で3.2兆円のGXケミカル市場を獲得し、グローバルシェア4割を目指す姿が示されている。

 しかし、優れた技術や素材がリリースされても、それだけで社会実装や事業成長につながるとは限らない。特にCCUや再生材、バイオ由来の化学品、素材などの新たな市場では、顧客ニーズや要求性能/品質、評価条件などを把握し、用途開発、評価、採用/調達につながる接点をつくることが、市場創出に向けた重要な課題となっている。

 TBMは、CO2を原料として製造した炭酸カルシウムを高比率で配合するCCU床材を商用化し、東京都主催の「SusHi Tech Tokyo 2026」のステージ床材に採用されるなど、建材分野での社会実装を進めている。

 加えて、使用済みの容器包装プラスチックを原料とし、独自の配合/混練技術を活用した高機能再生材「CirculeX」を開発し、自動車部品をはじめとする幅広い用途への展開を進めるなど、新たな素材を市場へ届けるための知見を培ってきた。

「CirculeX」
「CirculeX」[クリックで拡大] 出所:TBM

 一方、Sotasは、国内最大級の化学産業企業/材料情報の検索システム「Sotasデータベース」を提供している。2026年5月時点で、6600社以上の企業情報と3万2000グレード以上の材料データ、合計で約3万7000件以上の情報を掲載し、化学/素材産業における材料や企業の検索/比較を支援している。

 今回の提携では、TBMのCCU製品やCirculeXなどを具体的な協業対象として、Sotasのデータ基盤やサプライチェーンに関する知見を活用し、製品情報の整備や用途探索、採用/調達に向けた接点づくりなどを進める。

 両社は、それぞれが持つ素材開発/事業化の知見と、データ/サプライチェーン基盤を掛け合わせることで、GXケミカル領域における製品の認知拡大から用途探索、材料/製品評価、採用/調達までを支援し、新たな素材が継続的に市場へ広がる仕組みの構築を目指す。

 具体的にはSotasは、化学/素材分野の企業情報や顧客接点、データ基盤を活用し、見込み客の探索、用途別の製品紹介コンテンツの企画、制作、発信、共同説明会などの企画/集客、商談機会の創出を推進する。

 TBMの床材などのCCU製品とCirculeXについては、Sotasデータベースと化学品マーケットプレース「Sotas ChemMart」への掲載と、採用検討に必要な情報の整備を進める。

「Sotas ChemMart」
「Sotas ChemMart」[クリックで拡大] 出所:TBM

 Sotasは、TBMに対し、製品情報の登録や整理、用途/性能などに基づく検索/比較のためのデータ整備、掲載情報の更新支援を提供する。TBMは、Sotasに対し、製品仕様、性能試験の条件/結果、環境情報の算定条件、加工/施工上の留意点、供給可能な形態や取引条件などを提供し、掲載内容の確認/更新を担う。実際の営業/技術対応を通じて得られた課題やニーズを製品情報と取引機能の改善に反映し、より円滑な採用/調達につながる環境も整備する。

今回の提携でSotasが提供する機能
今回の提携でSotasが提供する機能[クリックで拡大] 出所:TBM

 両社は同提携を通じて、GXケミカル領域の技術、素材と顧客、市場をつなぎ、新たな素材が「つくられる」だけでなく、「選ばれ、使われ、広がる」市場環境の構築を目指す。今後は、素材スタートアップを含む多様な事業者との連携も視野に入れ、日本の化学/素材産業が持つ技術や素材の強みを新たな需要へつなげ、GXケミカル領域における社会実装と市場創出を後押ししていく考えだ。

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