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TBMが泉佐野市で地域資源循環モデルの構築を目指す実証事業をスタート:リサイクルニュース
TBMは、大阪府泉佐野市から「泉佐野市サーキュラーエコノミー推進実証プロジェクト業務」を委託され、地域資源循環モデルの構築を目指すサーキュラーエコノミーの実証事業を開始した。
TBMは2025年1月28日、大阪府泉佐野市から「泉佐野市サーキュラーエコノミー推進実証プロジェクト業務」を委託され、地域資源循環モデルの構築を目指すサーキュラーエコノミーの実証事業を開始したと発表した。
PETボトルや弁当容器をリサイクル
今回の実証事業では、泉佐野市内の小学校および市役所の窓口に、専用の回収ボックスを設置し、地域住民の協力によりPETボトルキャップの回収を実施する。児童や地域住民が集めたPETボトルキャップは、大阪府内のリサイクラーと連携して再資源化し、テーブルホウキの製造に活用する予定だ。小学校への持ち込みは児童のみが対象となり、児童以外からのPETボトルキャップの持ち込みは泉佐野市役所でのみ受け付けている。
PETボトルキャップの回収に協力した児童や地域住民に、再生材を使用したテーブルホウキや樹脂鉛筆を提供し、資源循環に関する取り組みについての啓発を進める。
同事業の告知物には、環境配慮型素材「LIMEX(ライメックス)」を用いたチラシやポスターを使用する。環境に配慮した素材の活用を通じて、循環型社会への理解促進を図る。
加えて、泉佐野市役所から排出される使用済み弁当容器を対象に、再製品化を目的とした実証実験も行う。この取り組みを通じて、さらなる資源循環の促進に向けた、新たな廃棄物利用の可能性を検討する。
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