日系自動車メーカー生産の中国市場低迷が深刻化、2026年7月は前年同月から半減:自動車メーカー生産動向(1/3 ページ)
2026年7月の日系自動車メーカー8社の世界生産台数は、スズキ、ダイハツ工業、マツダを除く5社が前年割れとなったが、上記3社が2桁%増を記録したことで、8社合計は2カ月連続のプラスを維持した。中国市場の低迷が深刻化しており、EVが弱い日系各社にとってはマイナス要因となっているようだ。
日系自動車メーカーの2026年7月の世界生産は、スズキ、ダイハツ工業、マツダを除く5社が前年割れとなったが、上記の3社が2桁%増を記録したことで、8社合計は2カ月連続のプラスを維持した。中国市場の低迷が深刻化しており、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の大手3社が大幅な前年割れとなった。同市場では中東情勢の緊迫化に伴う燃料価格の高騰でEV(電気自動車)販売が伸びており、EVが弱い日系各社にとってはマイナス要因となっているようだ。一方、国内では、7月28日に発生した令和8年熊本地震の影響が懸念されたが、7月の国内生産はプラスを確保。本格的な影響は8月の数字に表れそうだ。
7月の8社合計の世界生産は、前年同月比0.5%増の202万6068台と微増となった。国内生産が、同7.9%増の76万1142台と2カ月連続で増加した。国内生産の4割超を占めるトヨタが2桁%増となったことが大きい。前年割れは三菱自動車とSUBARU(スバル)の2社のみだった。
一方、海外生産は、前年同月比3.5%減の126万4926台と3カ月連続で減少した。北米は同5.5%増の41万7792台と2カ月連続のプラス。ただし、中国は同46.9%減の13万396台とほぼ半減し、4カ月連続の前年割れと厳しい状況が続いている。
| 国内 | 海外 | (うち北米) | (うち中国) | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ | 328,157 | 500,472 | 152,576 | 91,069 | 828,629 |
| 12.4 | ▲ 9.8 | ▲ 3.7 | ▲ 32.7 | ▲ 2.1 | |
| スズキ | 85,178 | 266,989 | - | - | 352,167 |
| 1.0 | 27.8 | - | - | 20.1 | |
| ホンダ | 68,450 | 200,070 | 141,166 | 13,932 | 268,520 |
| 1.0 | ▲ 4.7 | 19.0 | ▲ 75.1 | ▲ 3.3 | |
| 日産 | 55,101 | 133,029 | 77,118 | 16,057 | 188,130 |
| 7.2 | ▲ 22.3 | 1.2 | ▲ 66.9 | ▲ 15.5 | |
| ダイハツ | 71,683 | 71,379 | - | - | 143,062 |
| 22.2 | 1.4 | - | - | 10.9 | |
| マツダ | 70,888 | 34,208 | 22,500 | 9,338 | 105,096 |
| 25.2 | 14.1 | 13.4 | 57.9 | 21.3 | |
| 三菱自 | 36,253 | 34,347 | - | - | 70,600 |
| ▲ 10.7 | ▲ 9.6 | - | - | ▲ 10.1 | |
| スバル | 45,432 | 24,432 | 24,432 | - | 69,864 |
| ▲ 15.3 | 6.1 | 6.1 | - | ▲ 8.9 | |
| 合計 | 761,142 | 1,264,926 | 417,792 | 130,396 | 2,026,068 |
| 7.9 | ▲ 3.5 | 5.5 | ▲ 46.9 | 0.5 | |
| ※上段は台数、下段は前年比増減率。単位:台、% ※北米は、米国、カナダ、メキシコの合計 | |||||
トヨタ自動車
メーカー別に見ると、トヨタの7月の世界生産台数は、前年同月比2.1%減の82万8629台と2カ月ぶりに減少した。要因は海外生産で、同9.8%減の50万472台と、3カ月連続のマイナスとなった。地域別に見ると、北米は稼働日が前年7月より減少したこともあり同3.7%減の15万2576台と2カ月ぶりに減少した。このうち米国は同4.0%減の9万1350台と2カ月ぶりの減少で、カナダも同4.9%減の3万8429台と2カ月ぶりのマイナス。メキシコも同0.4%減の2万2797台と2カ月ぶりのマイナスだった。北米以上に落ち込んだのが中国で、燃料価格の高騰でガソリン車やHEV(ハイブリッド車)の販売が低迷した結果、同32.7%減の9万1069台と3カ月連続で減少した。インドも厳しい市場競争や輸出需要の減少で同4.8%減の3万6797台と3カ月連続のマイナス。インドネシアも依然として続く市場低迷や輸出の減少で同3.4%減の2万4767台と3カ月連続で減少した。一方タイは、新型車「ランドクルーザーFJ」の生産開始などで同1.5%増の4万9142台と2カ月ぶりに増加した。それでも中国の落ち込みが響き、アジアトータルでは同17.7%減の23万664台と3カ月連続で前年実績を下回った。欧州も稼働日の減少に加えて、中国同様に燃料価格の高騰でEVの販売が伸びており、HEVに強みを持つトヨタは同6.2%減の7万862台と2カ月ぶりに減少した。
海外が低迷した一方、国内生産は好調で、前年同月比12.4%増の32万8157台と3カ月連続で増加した。国内市場向けの「RAV4」やEV「bZ4X」が貢献した。輸出も好調で、同10.2%増の19万6084台と3カ月連続で増加。中国向けは同40.8%減と大幅に減少したが、北米や欧州、中南米、オセアニア、アフリカ向けが伸長。中東向けも同3.0%増と5カ月ぶりにプラスへ転じた。
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