ニュース
少ないX線や造影剤でも高画質に、心臓カテーテル向けの新画像技術:医療機器ニュース
フィリップス・ジャパンは、「Azurion」に搭載可能な新画像技術「SmartIQ Technology」を発売した。複雑なカテーテル治療で高い画像品質を保ちながら、患者や医療従事者の被ばく線量と造影剤使用量を低減する。
フィリップス・ジャパンは2026年7月14日、心臓カテーテル治療向け血管撮影システム「Azurion」に搭載可能な新画像技術「SmartIQ Technology」を発売した。高齢化に伴う心血管疾患の増加を背景に、低侵襲なカテーテル治療での高画質化と患者の負担軽減の両立を支援する。
SmartIQ Technologyは、X線物理学の基本原理と臨床データを組み合わせた数理モデルを用いて、重要な画像情報と背景ノイズをインテリジェントに分離する「Content-Aware imaging algorithm」を搭載している。分離したノイズを低減することで、透視レベルのX線量でも十分な品質の撮影画像を構築する。
また、目的とするコントラストを選択的に強調する機能により、低濃度の造影剤を使用する場面でも画像品質を維持する。安全性への配慮として、画像処理済みの画像とオリジナルの画像を継続的に比較し、診断や治療に関わる臨床情報の整合性を維持する「SafeGuard」システムも備えた。
術者は、一般的なルーティーン検査から複雑な冠動脈インターベンションまで、目的や状況に応じて最適なプロトコルをベッドサイドで簡便に選択できる。既存のAzurionシステムへの導入にも対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
被ばくリスク減らすX線透過部材を開発、照射量を8%低減
東レは、X線検査での被ばくリスクを軽減する炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製部材を開発した。画像精度を落とさずにX線照射量を8%低減できるのが特徴だ。
東レが滋賀に新拠点、AI半導体や水素などの技術開発加速
東レは、AI半導体や次世代モビリティなど今後の成長市場を見据え、滋賀県大津市に新たなエンジニアリング技術開発の拠点となる新開発棟を建設すると発表した。
物流コストも削減! 東レの新素材が変えるEV製造
電気自動車製造のボトルネックだったバッテリーバスバーの加工や物流課題を、東レの新素材が解決するかもしれない。東レが「人とくるまのテクノロジー展2026」で初披露した柔軟なPBT「トレコン」の可能性を紹介する。
東レが次世代素材の研究拠点「MIC」を名古屋に新設
東レが名古屋に開設した研究拠点「マテリアルイノベーションセンター」。延べ床面積約8600m2の施設には、高度な分析装置や3D造形装置に加え、アイデアを実証できる「ワンフロア型オフィス・ラボ」を備えている。
東レはポルトガルに人工皮革のショールームを開設
東レは、グループ会社であるスウェーデンのエアバッグ縫製メーカーAlva Swedenのポルトガル縫製工場に「Ultrasuede」専用のショールーム兼ストック販売拠点を開設する。既存設備を活用して、Ultrasuedeとして初となる縫製事業も開始する。

