ニュース
ソニーグループがタムロン買収を提案、その狙いは? CFOがコメント:製造マネジメントニュース
ソニーグループは、レンズメーカーであるタムロンに買収提案を行う狙いについてコメントした。
ソニーグループは2026年7月31日の第1四半期連結業績発表で、レンズメーカーであるタムロンに買収を提案した狙いについてコメントした。
タムロンは2026年7月30日に、ソニーグループ傘下の「ソニー株式会社」から、タムロンの完全子会社化に向けた法的拘束力のない提案を受領したことを明らかにしている。これを受けて、タムロンでは特別委員会を設置し、企業価値の向上に向け、提案への対応を含むさまざまな選択肢を検討しているという。
この買収提案の狙いについて、ソニーグループ 執行役 CFOの陶琳(たお・りん)氏は「ソニーグループは『クリエイティビティとテクノロジーの力で世界を感動で満たす』というパーパスを掲げており、クリエイターを支えるテクノロジーは重点領域だ。提案内容についてコメントできるステージではないが、タムロンにとっては企業価値の向上、ソニーグループにとってはイメージング関連事業の発展につながると考えて提案した」と語っている。
ソニーグループは2025年12月末時点でも、タムロンの株式の15.35%を保有する筆頭株主となっている。現状では、両社の事業で最も親和性が高いのはデジタル一眼カメラ用交換レンズの領域だが、タムロンでは2026年6月16日に発表した長期ビジョンで、産業向け事業やセンシングソリューション領域の拡大などを掲げている。これらの領域はソニーグループも強化を進めており、こうした事業領域の親和性も、今回の買収提案の背景にあるとみられる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ソニーグループ、売上高と営業利益で過去最高 ゲームとイメージセンサーがけん引
ソニーグループは、2025年度の連結業績と2026年度を最終年度とする中期経営計画の進捗と方向性について発表した。2025年度の業績は、売上高と営業利益で過去最高を更新した。
ソニーとTSMCが新たな合弁検討、半導体のファブライト化とフィジカルAI見据え
ソニーセミコンダクタソリューションズとTSMCは、次世代イメージセンサーの開発と製造に関する戦略的提携に向けて、法的拘束力を伴わない基本合意書を締結した。
ソニーとオリンパスの協業がさらに進化、“全部入り”外科手術用内視鏡を開発
ソニーとオリンパス、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズの3社は外科手術用内視鏡システムの新製品「VISERA ELITE III」を共同開発した。4K映像、3D立体視、IR観察、NBIなどの機能を1台に集約するとともに大幅な機能向上も果たすなど3社協業開発製品としてさらなる進化を果たしている。
タムロンと大阪大学が薄型軽量で耐熱性に優れたMIM構造の近赤外光源を実用化
タムロンは大阪大学との共同研究により、チップ型の「MIMメタサーフェス近赤外光源」の実用化に成功した。耐熱性に優れ、薄型軽量であるため、携帯型非破壊検査機器の小型化に貢献する。
ソニーのレンズスタイルカメラはなぜ生まれたのか
新たなアイデアで注目を集めたソニーの“レンズだけカメラ”。そのアイデアはどこから生まれ、そしてそれを形にするにはどんな苦労があったのだろうか。革新製品の生まれた舞台裏を小寺信良氏が伝える。
ソニーの“プロ機”が日本人にしか作れない理由
日本のモノづくりが失墜しているって? とんでもない。日本でなくてはできない価値のあるモノづくりの現場が、静岡にある。


