誤差1m以下の検知が可能なUWB位置検知システムを提供:組み込み開発ニュース
村田製作所は、超広帯域無線技術を用いた、工場や物流現場向けの高精度位置検知システムの提供を開始した。障害物が多い屋内環境でも誤差1m以下の位置検知が可能で、作業者の動線管理や物品の所在管理を効率化する。
村田製作所は2026年7月9日、UWB(超広帯域無線)技術を用いた、工場や物流現場向けの高精度位置検知システムの提供を開始した。
同システムは、広い周波数帯域を使用する無線通信技術であるUWB(Ultra Wide Band)技術を応用している。電波の到達時間を精密に計測することにより、数cmから数十cm単位で高精度に距離や位置を測定できる。同社工場における評価では、金属製の設備や棚といった電波を反射、遮断するものが多く配置された屋内環境でも、誤差1m以下の位置検知精度を実証している。
また、同社独自のアンテナ設計技術を用いて専用アンテナを開発した。同アンテナは、設置した受信機の角度が測定精度に及ぼす影響を大幅に抑制し、設置場所や取り付け角度の微調整に要する工数を削減できるため、システム導入時に発生する設計や設置に伴う負担を低減する。
UWB位置検知システムは、すでに同社工場において100台以上の受信機を配置した環境下で、実用稼働している。実際の製造現場で、作業者の動線把握や業務プロセスの改善、資材や台車などの所在管理の効率化に活用されている。
工場や物流倉庫では、限られた人員で生産性を維持、向上させることが求められるため、省人化や業務効率化を進める手段として、デジタル化の取り組みが加速している。しかし、工場や倉庫内には電波の反射や遮断を引き起こす金属製の設備や棚が多く存在するため、従来の一般的な位置検知手法では、安定した測位精度を得ることが困難だった。さらに、安定した測位精度を確保するために受信機の設置角度を細かく調整する必要があり、導入時の課題となっていた。
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