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脱炭素はEVのみならず、いすゞ出光らがバイオ燃料100%のトラック公道実証へ脱炭素(2/2 ページ)

出光興産、いすゞ自動車、T2の3社は、トラック輸送の脱炭素化に向け2026年夏より連携する。関東と関西間の自動運転トラック商用運行において次世代バイオ燃料「IRD」を濃度100%で試験利用し、給油運用や車両への影響を検証する。

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3社連携の強みを生かし、RDの安定供給へ

 そこで今回の実証では、3社連携によるそれぞれの知見やネットワークを生かして、これらの課題に対応する。

 まず給油インフラの課題に対しては、出光興産の特約店ネットワークを活用する。特約店を経由してミニローリーで、神奈川県内にあるT2の拠点へ直接燃料を届ける出張給油の形式をとる。コスト面は、今回の試験利用に伴う燃料コストの増額分をT2が負担することで実証を推進する。運用面ではベース車両のメーカーであるいすゞ自動車がエンジンや車両に対する影響がないことをすでに確認しており、実証時は軽油使用時と同等の修理/アフターサービスを提供することで運送事業者の不安を払拭する。

今後の展望
今後の展望[クリックで拡大] 出所:出光興産
出光興産の西原裕氏
出光興産の西原裕氏

 さらに出光興産は、RDの普及環境整備を本格化させる。通常軽油と混和可能な混合RDの実用化を検討する他、可搬式燃料タンクを活用した給油体制の構築、IRD専用サービスステーション設置の検討などを進めていく。

 出光興産 販売部 企画課 担当マネジャーの西原裕氏は、「将来的な供給安定化に向けて、海外からの調達を継続するとともに、自社の製油所や基地に専用タンクなどのインフラを整備し、お客さまへ安定的に供給できる体制づくりに取り組む」と今後の展望を語った。

2027年度以降のレベル4自動運転に向けて

 取り組みの先には、2027年度以降に想定されているレベル4の完全無人幹線輸送を見据えたロードマップを描く。

T2が実証したレベル2自動運転(ドライバーは運転席に座るが、コンピュータが操作を行うためハンドルから手を放しても問題ない)
T2が実証したレベル2自動運転(ドライバーは運転席に座るが、コンピュータが操作を行うためハンドルから手を放しても問題ない)[クリックで拡大] 出所:T2
T2の自動運転×次世代バイオ燃料の取り組み
T2の自動運転×次世代バイオ燃料の取り組み[クリックで拡大] 出所:T2

 T2はレベル4自動運転実現に向けて、2026年春に高速道路における無人運転と一般道における有人運転を切り替えるための拠点「トランスゲート」を神奈川県と兵庫県のインターチェンジ付近に設置した。今回の実証ではまず神奈川県内の施設で給油を行うが、今回の実績を踏まえて、今後はトランスゲートへのタンク設置検討を進める方針だ。

T2の亀谷直樹氏
T2の亀谷直樹氏

 T2 事業開発本部 経営企画部 部長の亀谷直樹氏は、「自動運転トラックが長距離連続運行時に立ち寄るこのトランスゲート内に、IRDを貯蔵する定置タンクを設置する構想を描いている」と語った。

 3社はカーボンニュートラル実現に向けた強力な連携を通じて、日本の物流を支えるとともに、輸送分野における脱炭素化を加速させていく構えだ。

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