三菱電機は保全担当や装置メーカーの負担をデジタルで軽減、FA議事録アプリも:ものづくり ワールド[東京]2026
三菱電機は「第38回 ものづくり ワールド[東京]」の構成展の1つである、「第38回 設計・製造ソリューション展[東京]」において、製造現場の保全担当者向けの「スマート保全サービス」と、装置メーカー向けの「遠隔保守サポートサービス」を紹介した。
三菱電機は「第38回 ものづくり ワールド[東京]」(2026年7月1〜3日、東京ビッグサイト)の構成展の1つである、「第38回 設計・製造ソリューション展[東京]」において、製造現場の保全担当者向けの「スマート保全サービス」と、装置メーカー向けの「遠隔保守サポートサービス」を紹介した。両サービスはクラウドを活用したSaaSアプリケーションとして同年5月から提供している。
設備の老朽化や人手不足などを背景に、突発的に発生するトラブルへの対応が現場の大きな負担になっており、デジタル化による業務効率の改善が急務になっている。そうした中で、三菱電機は現場の属人的なノウハウやトラブル履歴などをデータとしてデジタル化し、計画的な保全業務への変革を支援するためスマート保全サービスを開発した。
スマート保全サービスでは、予備品のロケーションや在庫数を、現場のスマートフォンやタブレット端末から一元的に確認、登録できる。予備品の在庫数や交換頻度、安全在庫の基準値などから、AI(人工知能)が設備を止めないためには「どのタイミングで発注すべきか」を算出し、通知する。
三菱電機製品を含む主要な機器の生産中止情報や代替機種情報も確認できるため、発注時に初めて気付くなどの事態を防止できる。入荷した予備品やそれらを保管する棚などに対してQRコードを発行、読み取ることで入出庫情報も登録可能だ。
一方、遠隔保守サポートサービスは生産設備を製造する装置メーカー向けのサービスとなっている。装置の複雑化や老朽化などが進む中で、トラブル時の装置メーカーの出張対応削減などが可能になる。
「遠隔地の装置にリモート接続して、ユーザーがどんなプログラムを使っていたのか、それはいつ、どのように変更したのかなど機械の状態を把握することで、遠隔で解決できるケースもある。また、実際出張しなければならないにしても、事前にどんな準備をすればいいのか分かり、出張時の負担を和らげ、装置の復旧も早めることができる。トラブル対応だけでなく、装置のより良い使い方なども提案できる」(三菱電機 FAシステム事業本部 FA Serendie事業開発センターの永松康司氏)
装置メーカーが自社ブランドとして、エンドユーザー向けのアフターサービス基盤として展開できるようになっており、ログイン画面のURLや色、ロゴなどもカスタマイズ可能だ。
その他、FA用語を高精度に理解し、議事録作成などが可能な「Memory Tech」や、ラダープログラムから設計書や動作の概要を生成するAIを参考出展した。
Memory Techはスマートフォンやタブレット端末のアプリとして利用でき、対面での打ち合わせや急な立ち話でもすぐに録音を開始できる。Web会議システムとの連携も可能で、オンラインで打ち合わせをしながらMemory Techで議事録も作成できる。将来的には、議事録の情報を、メカ設計や制御設計などのデータや設備情報とひも付ける構想もあるという。
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