見本画像と作業前画像でAIがロボット動作生成、ジグザグやうずまき充てんも:FOOMA JAPAN 2026
安川電機は「FOOMA JAPAN 2026」において、AI(人工知能)を活用したケチャップ充てんデモを披露した。
安川電機は食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2026」(2026年6月2〜5日、東京ビッグサイト)において、AI(人工知能)を活用したケチャップ充てんデモを披露した。
生活スタイルの変化や食料品の価格上昇などを背景に、調理済みの食品を買い、自宅などで食べる中食市場が広がっている。少人数世帯では、自宅で調理する内食よりも無駄がないとも見られるケースもある。一方で、食品製造現場は慢性的な人手不足が続いている。
安川電機が会場で披露したのは、ハンバーグへのケチャップ充てんデモだ。ハンバーグを模したワークをコンベヤーに流し、上部のビジョンカメラで捉えた画像からハンバーグの位置を認識し、コンベヤーのエンコーダー情報と連携してワークに追従する充てん機を搭載した10kg可搬の「MOTOMAN NEXT-NEX10」が追従しながらハンバーグにケチャップに似たゼリー状の物体をうずを巻くように充てんする。ハンバーグの位置を変えても、正確に位置を捉えていた。
この動作はティーチングレスで構築した。
ケチャップを充てんした見本画像と、作業前画像をロボットコントローラーに登録し、ロボット動作生成ボタンを押すと、2枚の画像の差分からAIが最適なロボットの経路を生成する。
ケチャップの充てん方法に関しても、今回のデモではうず巻きやジグザグなど登録されたパターンの中から選択可能だ。「本社から送られてきた見本画像を基に、製造現場の人が簡単にロボットの動作パターンを作れる様子をイメージした」(安川電機の説明員)。
ライフサイエンスや医薬品市場向けに、クリーンルームへの対応や清掃性を向上させた衛生環境向けロボット「MOTOMAN-HD7」を展示した。HD7は「MOTOMAN-HD8」と併せて2026年6月1日に発売された新製品。HD7は可搬重量7kgで最大リーチは927mm、HD8は可搬重量8kgで最大リーチは727mmとなっている。HD7はISO 14644-1に基づくクリーンルームクラス5に、HD8は同クラス4に対応している。いずれも保護等級は全軸IP69に対応している。H2O2(過酸化水素水)による洗浄が可能など、耐薬品性も備えている。
その他、可搬質量35kg、最大リーチ2030mmの協働ロボット「MOTOMAN-HC35」などを展示した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
自動車工場で見えるのに、食品工場では見えないモノ〜今日何個作ると決めたか
本連載では、トヨタ自動車で16年間、生産技術/現場改善に携わった筆者が、食品工場で感じる「自動車工場では当たり前なのに、食品工場にはないこと」を軸に、現場の生産性などに悩む食品製造業の経営者に向けて“問い”を投げかけ、改善のヒントを探ります。今回の問いは「あなたの工場では今日、何個作ると決めましたか」。
安川電機がフィジカルAI市場本格開拓へ、新たな中/長期経営計画策定
安川電機は、2026〜2035年度の長期経営計画「2035年ビジョン」と、その最初の4年間に当たる2026〜2029年度の中期経営計画「Dash 35」を策定した。
安川電機が協働ロボット新モデル、最大リーチと可搬質量が大幅向上
安川電機は、人協働ロボットの新モデルとして「MOTOMAN-HC35」を発売した。可搬質量を35kg、最大リーチを2030mmに拡大し、重労働作業の自動化ニーズに対応する。
なぜフィジカルAIの象徴がヒューマノイドなのか@2025国際ロボット展
「2025国際ロボット展(iREX2025)」では、ヒューマノイドがこれまでになく注目を集めた。本稿では前後編の2回にわたって、会場横断でヒューマノイドの動向をレポートする。前編では中国勢を中心に紹介した。今回の後編では、日本勢の動向にスポットを当てる。
安川電機が新たに自律双腕ロボット、人の動作を模倣“丁寧に確かに”箱詰め
安川電機は「2025国際ロボット展(iREX2025)」において、自律双腕ロボット「MOTOMAN NEXT-NHC10DE」を参考出展した。新たな双腕ロボットで、自動化領域の拡大と人手不足の解消に挑む。
安川電機とソフトバンクがフィジカルAIで協業、オフィス向けロボット披露へ
安川電機とソフトバンクは、安川電機のAIロボティクスとソフトバンクのAI-RANを活用したフィジカルAI領域における協業を開始する。「2025国際ロボット展」では、オフィス環境向けフィジカルAIロボットのユースケースを公開する。





