ファナックは2026年5月18日、食品製造現場向けにパラレルリンクロボットを新たに発売すると発表した。量産開始は同年8月を予定している。
今回、パラレルリンクロボットのラインアップに加わった「DR/8-16B Stainless」の可搬重量8kgで従来機種の6kgに対して、より重量のある対象物が搬送できる。手首駆動機構を従来機より強化しており、手首先端軸の駆動トルクが向上したため、大きなロボットハンドも搭載できるようになった。また、動作範囲が直径1600mmのロングリーチタイプとなっており、従来機種では難しかった1.2mを超える搬送距離にも対応する。
食品の生産現場では汚れの除去や殺菌のために酸やアルカリの強力な洗浄液が用いられることも少なくないため、ロボット本体外表の金属部品には全て耐食性に優れたステンレスを採用した。また、ロボット外表に露出するボルト類を極限まで無くし、隙間や凹凸のない滑らかな外観とすることで、汚れがつきにくく、清掃しやすい構造にした。
防塵(じん)防水性能では、高圧洗浄に耐えるIP69Kに対応。ロボットに水平な面を設けないデザインとなっており、洗浄後には液剤がとどまる箇所が無く、流れ落ちるように設計されている。
さらに、従来機種にあった分線ボックスを削除したことで、従来は分線ボックスとロボット本体をつないでいた3本のケーブルがなくなった。省配線化により、ロボットの設置作業がより簡単に行えるようになった。バッテリーレスパルスコーダの採用により、バッテリーの搭載、交換を不要とし、定期メンテナンスの負担を軽減した。
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