ミカンの1種“タチバナ”にシミ抑制効果、メラニンの蓄積を阻害:医療技術ニュース
コーセーは、タチバナの成熟した果皮から得られる橘皮抽出液に、メラニンの産生と表皮細胞への受け渡しを抑制する効果があることを発見した。シミ形成に関わる細胞間の指令と取り込みを阻害する。
コーセーは2026年4月14日、ミカンの1種となるタチバナの成熟した果皮から得た橘皮抽出液に、メラニンの産生と受け渡しを抑える効果があると発表した。具体的には、表皮細胞を介したメラノサイトの活性抑制効果と、メラノサイトから表皮細胞に受け渡されるメラニン取り込み抑制効果を確認した。
シミは、紫外線刺激などで活性化したメラノサイトが過剰なメラニンを作り、それが表皮細胞に取り込まれて蓄積することで発生する。熟した橘皮(陳皮)は、このメラノサイトの活性化を直接抑制することが知られている。今回同社は、表皮細胞との相互作用に着目して研究を進めた。
研究の結果、橘皮抽出液には表皮細胞から放出されるメラノサイト刺激因子SCF(幹細胞因子)の産生を抑える効果があることが判明した。また、細胞内のSCF産生量だけでなく、細胞外へのSCF放出量も減少することを確認した。これにより、メラニン産生に関わる酵素であるチロシナーゼの活性が減少することが明らかとなった。
さらに、表皮細胞においてメラニンの取り込みを促進するタンパク質PAR2の産生を抑制する効果も見いだされた。PAR2はもともとあるシミが広がる要因にもなっており、橘皮抽出液の添加によって、既存のシミが広がる要因となる表皮細胞のメラニン取り込みを阻害できる。
これらの発見により橘皮抽出液には、メラノサイトへの直接的な作用に加え、表皮細胞を介したメラニンの産生指令から受け渡し、蓄積に至る複数の段階でシミ抑制に寄与することが明らかになった。
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