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国土交通省の提案で新たに5つのSAF原料をICAOが認定:脱炭素
国土交通省は、新たに「ココナッツテスタ」「乾燥ココナッツパルプ」「パンガシウス加工くず」「産業廃棄物の生物起源分」「建築/解体廃棄物の生物起源分」がSAF原料として登録されたと発表した。
国土交通省は2026年3月11日、「ココナッツテスタ」「乾燥ココナッツパルプ」「パンガシウス加工くず」「産業廃棄物の生物起源分」「建築/解体廃棄物の生物起源分」が、ICAO(国際民間航空機関)のCORSIAにおけるSAF(Sustainable Aviation Fuels、持続可能な航空燃料)原料として登録されたと発表した。
今回登録された各原料は、日本におけるSAFの生産拡大および安定供給の確保に向けた原料選択肢の拡充に位置付けられる。ココナッツテスタおよび乾燥ココナッツパルプについては、製造工程で発生する加工残渣を原料として活用できる点が特徴だ。
パンガシウス加工くずについては、これまでSAF原料としては十分に活用が進んでいなかったが、新たに利用対象として追加された。産業廃棄物および建築/解体廃棄物の生物起源分については、国内で大量に発生する可能性がある資源を原料として活用できる点に意義がある。
航空分野の脱炭素化を進める上では、SAFの製造および供給体制の拡大が不可欠とされている。一方で、従来の主要原料である廃食用油のみでは必要な生産量を十分に賄うことが難しいとされており、原料の多様化が継続的な課題である。
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