スズキが5カ月連続で自動車生産2位、電動車戦略見直しのホンダを尻目に:自動車メーカー生産動向(3/3 ページ)
2026年1月の日系自動車メーカーの世界生産台数は、トヨタ自動車、日産自動車、マツダの3社が減少し、2カ月ぶりの前年割れとなった。4割近くを占めるトヨタが減少した影響が大きく表れた。また、米国とイスラエルによるイランへの攻撃で中東情勢が緊迫しており、自動車産業の先行きを見通すことも非常に難しくなってきている。
ダイハツ工業
8社の中で最も好調なのがダイハツだ。1月の世界生産は、前年同月比13.5%増の13万4491台と、5カ月連続のプラスだった。このうち国内生産は、新型「ムーヴ」の好調に加え、前年が2024年11月の法規対応に間に合わず一部車種の生産を停止していたことの反動も発生し、同16.1%増の6万7965台と6カ月連続で前年実績を上回った。8社の国内生産で最も高い伸び率だ。内訳は、軽自動車が同22.1%増の4万8892台、登録車は同3.0%増の1万9073台だった。
マイナスが続いていた海外生産も、前年同月比11.0%増の6万6526台と9カ月ぶりに前年実績を上回った。要因はインドネシアで、同4.6%増の3万5431台と30カ月ぶりにプラスへ転じた。加えてマレーシアは好調が続いており、同19.3%増の3万1095台と5カ月連続で増加した。
マツダ
落ち込みが目立ったのがマツダだ。1月の世界生産台数は、前年同月比11.6%減の9万3261台と2カ月ぶりに減少した。減少率は8社の中で最大となった。このうち主力の国内生産は、同6.8%減の5万1328台と2カ月ぶりに前年実績を下回った。主力モデルの「CX-5」が新型への切り替えなどにより同1.2%減と伸び悩んだ他、「CX-60」などの国内販売が低迷している。ただ、関税対応で日本からの米国向け輸出を増やしているため、国内販売では伸び悩む「マツダ3」と「CX-30」の生産は、前年同月から3割以上増えた。輸出も同5.6%増の5万2848台と2カ月ぶりに増加した。
海外生産も低調で、前年同月比19.6%減の3万1933台と2カ月ぶりに減少した。メキシコは、関税対策で米国市場向けのCX-30やマツダ3を日本生産に切り替えた影響が大きく、同43.9%減の1万1362台と大幅に減少し、10カ月連続のマイナス。米国は「CX-50」の販売が堅調で同0.7%増の9736台と微増。北米トータルでは同29.5%減の2万1098台と9カ月連続で減少した。中国は好調で、EV「EZ-6/マツダ6e」の増加に加えて、SUVタイプの新型EV「EZ-60/CX-6e」も純増となり、同10.9%増の7705台と3カ月連続のプラスとなった。タイも「CX-3」が増加し、同3.8%増の2970台と2カ月連続で増加した。
三菱自動車
三菱自の1月の世界生産台数は、前年同月比8.3%増の8万1196台と3カ月連続のプラスだった。このうち国内生産は、同4.4%増の4万4424台と4カ月連続で増加した。水島製作所(岡山県倉敷市)で生産する「デリカミニ」および日産向けにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する「ルークス」の新型車効果が表れている。ただ輸出は、北米向けが同32.5%減と落ち込み、トータルでも同21.0%減の1万5302台と2カ月ぶりに減少した。
海外生産も好調で、前年同月比13.3%増の3万6772台と2カ月ぶりにプラスへ転じた。インドネシアで2025年から生産を開始した新興国専用の新型SUV「デスティネーター」がけん引している。インドネシアを皮切りにフィリピン、ベトナムとアジア各国に順次投入しており、さらなる増加が期待される。
SUBARU
スバルの1月の世界生産は、前年同月比5.4%増の7万886台と7カ月ぶりに増加へ転じた。群馬製作所矢島工場(群馬県太田市)での改修工事は引き続き実施していたが、他の生産ラインで増産対応を行ったため、国内生産が同10.3%増の4万1227台と8カ月ぶりのプラスとなった。これに伴い輸出も同21.7%増の3万5076台と7カ月ぶりに前年実績を上回った。唯一の海外生産拠点である米国生産は、同0.6%減の2万9659台と前年実績にわずかに届かず、2カ月ぶりのマイナスだった。
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