「iPhone 17e」は再生素材活用など環境配慮もしっかり:サステナブル設計
Appleが発表したスマートフォンの最新エントリーモデル「iPhone 17e」では、再生素材の活用や製造工程の脱炭素化など、環境配慮設計の取り組みが進められている。本稿ではiPhone 17eの製品環境報告書を基に、その具体的な内容を紹介する。
Appleは、2030年までに同社のカーボンフットプリント全体でカーボンニュートラルの達成を目指す環境目標「Apple 2030」を掲げている。この一環として、製品設計や製造工程において再生素材の活用や脱炭素化など、環境負荷低減に向けた取り組みを進めている。
2026年3月11日に販売を開始したスマートフォン「iPhone 17e」も、こうした方針の下で設計された製品の一つだ。
iPhone 17eは、「iPhone 17シリーズ」と同世代の「A19」チップや「MagSafe」を搭載するなど、シリーズの基本性能を備えながらも、256GBモデルで9万9800円(税込み)からと価格を抑えたエントリーモデルに位置付けられている。
再生素材の使用割合は30%
iPhone 17eの製品環境報告書によると、デバイス本体の質量に対して30%の再生素材が使用されているという。
筐体には85%再生アルミニウムを採用している他、バッテリーには100%再生コバルトと95%再生リチウムを使用する。さらに、全てのカメラの金線やコネクターの金メッキ、Apple設計のプリント回路基板の金メッキおよびスズはんだには、100%再生素材が使われている。
また、複数のプリント基板や誘導充電器には100%再生銅を使用している。振動と触覚フィードバック機能を実現する装置「Taptic Engine」には100%再生タングステンおよび銅線を用い、全ての磁石には100%再生レアアースを採用している。さらに、背面ガラス補助プレートやスピーカー、レシーバーなどの部品では、80%再生スチールが使われている。
製造工程の脱炭素化とカーボンフットプリント
iPhone 17eでは、サプライチェーンにおける脱炭素化にも取り組んでいる。製造工程で使用される電力の55%は、サプライヤーによる再生可能エネルギープロジェクトによって供給されている。
Appleの試算によると、iPhone 17e(256GBモデル)のライフサイクルにおける温室効果ガス排出量は47kg(CO2e)だという。この値には、同梱アクセサリーやパッケージも含まれる。
排出量の内訳を見ると、材料および製造工程に由来する排出が27%、製造時の電力使用が48%、再生可能エネルギーに関連する排出が2%、製品充電時の電力が17%、輸送が5%、廃棄処理が1%未満となっている。
水資源管理や化学物質管理の取り組み
Appleは材料やエネルギーだけでなく、製造工程やサプライチェーン全体の環境負荷低減にも取り組んでいる。
製造工程では最終組み立てを行うサプライヤー拠点(1年以上の取引実績がある拠点)に対し、より安全なクリーナーおよび脱脂剤の使用を義務付けている。化学物質管理では同社の「Regulated Substances Specification」に基づき、製品やアクセサリー、パッケージに使用する材料を厳格に管理している。
水資源の管理では「Supplier Clean Water Program」を通じて、水ストレスの高い地域にある拠点を優先対象とし、2030年までに平均50%の水再利用率の達成を目指している。
パッケージや廃棄物削減の取り組み
iPhone 17eのパッケージは100%ファイバー(繊維)素材で構成されており、再生繊維または責任ある方法で調達された繊維のみを使用している。また、全ての最終組み立てサプライヤーの拠点は、埋め立て地に送られる廃棄物を発生させていないゼロウェイスト認定を受けている。
その他、エネルギー効率の面でも、iPhone 17eは米国のエネルギー保存基準と比較して少なくとも55%低いエネルギー消費を実現しているという。
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