車載安全規格準拠LinuxがMobileyeのレベル4自動運転システムに採用:車載ソフトウェア
ElektrobitとMobileyeは、自動運転ソリューションの連携に向けた協業を発表した。協業により、Mobileyeの自動運転システムに、Elektrobitの「EB corbos Linux for Safety Applications」が採用された。
Elektrobit(エレクトロビット)とMobileye(モービルアイ)は2026年2月24日(現地時間)、自動運転ソリューションの連携に向けて協業すると発表した。
協業により、Elektrobitの「EB corbos Linux for Safety Applications」がMobileyeのスケーラブルなレベル4自動運転システム「Mobileye Drive」に採用された。世界の自動車メーカーやロボタクシーベンダーに対して、機能安全に準拠したフィールドアップデートが可能な、車載グレードのプラットフォームを提供する。
EB corbos Linux for Safety Applicationsは、自動車向け機能安全規格に準拠した世界初のオープンソースOSソリューションだ。ISO 26262およびIEC 61508に基づくSEooC(Safety Element out of Context)として、TUV Nord、ASIL-BおよびSIL2の技術評価を取得している。オープンソースならではの透明性や柔軟性を維持しながら、自動車メーカーなどが先進運転支援システム(ADAS)や自動運転車両の安全機能を開発する際に、Linuxを活用できるようにする。
Mobileye Driveは、最新のSoC(システムオンチップ)「EyeQ」シリーズなどのプロセッサを搭載し、優れたAI(人工知能)処理能力と堅牢な安全アーキテクチャを備えたシステムだ。ロボタクシーや公共交通、物流の完全自動化を目的に設計されており、さまざまなタイプの車両に統合し、特定の条件下において完全自動運転を可能にする。Mobileyeは約2億3000万台の車両に技術提供した実績があり、現在は欧州や北米を中心に複数地域で同システムの試験運用を進めている。
今回の協業について、Elektrobitは、安全でスケーラブルな実用的イノベーションを提供するという強い決意を示すものであり、信頼性の高い次世代自動運転システムの開発に向けた重要な一歩であると述べた。またMobileyeは、Mobileye Driveの量産化には自動車ソフトウェア分野の先駆者であるElektrobitとの連携が不可欠とコメントしている。
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