ニュース
「入れ歯」専用の次世代3Dプリンタ、2027年市場投入へ:医療機器ニュース
ディージーシェイプは、義歯用ジェッティング方式3Dプリンタの開発を加速させている。2027年の市場投入を目指し、現在は設計改良や臨床評価の準備を進行中だ。
ローランド ディー.ジー.は2026年2月6日、子会社のディージーシェイプが歯科補綴物製造のデジタル化を推進する次世代ソリューションとして、義歯用ジェッティング方式3Dプリンタの開発を加速させていると発表した。2027年の市場投入を目指し、現在は設計改良や薬事対応、臨床評価の準備を進めている。
同製品は、2025年3月にドイツで開催された世界最大級の歯科展示会「IDS 2025」に参考出展した。現在は、ここで得られた来場者からのフィードバックを反映し、材料強度や審美性、造形効率の改善などの設計改良を進めている段階だ。
開発中の3Dプリンタは、ジェッティング方式を採用することで複数色および複数材料を同時に出力できる。これにより、義歯ベースと人工歯を一体化したモノリシック構造の義歯造形が可能だ。ローランド ディー.ジー.のインクジェット技術と、ディージーシェイプの3D加工技術に加えて、歯科材料開発で実績を持つジーシーの知見を融合させ、信頼性と臨床適合性の確保を図る。
背景には、先進国における歯科技工士の高齢化や、超高齢社会に伴う義歯需要の拡大がある。ローランド ディー.ジー.は、歯科技工所の生産性向上と品質確保に寄与し、歯科業界の持続的な成長を支援する方針だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
3Dプリンタで「総入れ歯」作製、保険適用可能に
三井化学の3Dプリンタで作製する義歯用材料が、総義歯を対象に保険適用となった。日本初の事例で、義歯需要の増加と歯科技工士不足が進む中、安定供給への貢献が期待される。
歯肉と歯を造形して総入れ歯を製作できる、3Dプリンタ用樹脂材料を発売
名南歯科貿易は、総入れ歯を製作できる、3Dプリンタ用樹脂材料「フリープリント デンチャー」「フリープリント テンプ」を発売した。歯肉と歯を造形し、歯科用接着剤で固定すれば、高精度の総入れ歯を簡単に製作できる。
IoTで予防歯科の啓蒙と促進を「入れ歯は確実に防げる」
富士通とサンスターグループ オーラルケアカンパニーはIoTスマート歯ブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と歯科医院向けクラウドサービスが連携する先進予防歯科サービスを販売する。富士通の歯科医院向けクラウドサービスを利用する、日本の予防歯科における第一人者、日吉歯科診療所 理事長である熊谷崇氏が、予防歯科の意義や課題について訴えた。
3Dプリンタ製の型を活用した、回せるネジ型チョコレートの取り扱いを開始
Cake.jpは、実際に回せるネジ型のチョコレート「NEJI CHOCO LABORATORY」計12商品の取り扱いを開始した。世界文化遺産に登録された「官営八幡製鉄所関連施設」にちなみ、鉄をイメージしたボルトとナットの形状を再現したチョコレートだ。
3Dモデリングツールの積層造形を支援する機能アップデート
Nodiは、Webブラウザ上で利用できる3Dモデリングツール「Nodi」において、積層造形を支援するアップデートを実施した。「Implicitモデリング」機能を追加し、積層造形に適した設計を強化する。
Subaru of America、3Dプリンタ用高速ヘッド導入でツール開発時間を50%以上短縮
Stratasysの3Dプリンタ「F770」向け新型高速ヘッド「T25」を、Subaru of Americaが導入した。社内向けのプロトタイピングおよび工具製作に活用することで、ツール開発時間を50%以上短縮し、プロトタイピングと工具製作にかかるコストを70%削減した。
