Subaru of America、3Dプリンタ用高速ヘッド導入でツール開発時間を50%以上短縮:3Dプリンタニュース
Stratasysの3Dプリンタ「F770」向け新型高速ヘッド「T25」を、Subaru of Americaが導入した。社内向けのプロトタイピングおよび工具製作に活用することで、ツール開発時間を50%以上短縮し、プロトタイピングと工具製作にかかるコストを70%削減した。
Stratasys(ストラタシス)は2026年1月15日(現地時間)、同社の3Dプリンタ「F770」向け新型高速ヘッド「T25」の活用により、Subaru of America(以下、スバル)がツール開発時間を50%以上短縮したと発表した。併せて、プロトタイピングおよび工具製作にかかるコストを70%削減したという。
T25高速ヘッドは、F770に対応した産業用プリントヘッドだ。同社の部品テストでは、品質を維持しつつ、標準のプリントヘッド「T14」比で最大約2.3倍のプリント速度を実現できることを確認した。スバルの事例では、長さ36インチのツールを、標準ヘッドと比較して1.96倍の速度で造形できた。
同製品をいち早く導入したスバルのエンジニアリングチームは、自動車の組み立てラインで使用する位置決めツールなどの製作にT25高速ヘッドを活用している。これにより、長いリードタイムを伴う外部委託への依存度を低減するとともに、緊急の工具需要にも迅速に対応できるようになった。
また、社内の利用部門へ部品を早期に提供できるようになったことで、開発段階では把握できなかった問題点を早期に発見し、修正/改善につなげることが可能になった。その結果、不良品の生産による時間や材料の無駄を最小限に抑え、作業遅延や機会損失の削減にも寄与しているという。
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