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後処理ソリューション搭載の最新DLP方式3Dプリンタ、射出成形品質の造形が可能:3Dプリンタニュース
Stratasysは、後処理ソリューション「Origin Cure」を搭載したDLP方式3Dプリンタ「Origin Two」を発表した。射出成形に匹敵する高い精度、再現性、表面仕上げを特長とする。
Stratasys(ストラタシス)は2024年9月4日(現地時間)、後処理ソリューション「Origin Cure」を搭載したDLP(Digital Light Processing)方式3Dプリンタ「Origin Two」を発表した。日本では同月10日から受注を開始している。
Origin Twoは、射出成形に匹敵する高い精度、再現性、表面仕上げを特長とする。コネクターや航空宇宙、自動車産業などに求められる±50μmの高い精度を達成するなど、厳しい精度要求に対応しつつ、少量生産から中量生産で必要になる高額なセットアップや金型製作のコストを抑える。
表面仕上げの平滑性は、Origin Two全体で±50μm以内の再現性が93%以上、最高RAが3μmと滑らかだ。加熱チャンバーは、たわみ加重温度(HDT)が最高300℃の材料を用いて信頼性の高い造形ができる。
露光波長は385nm。P3(プログラマブル光重合)テクノロジーを搭載しており、高温樹脂から高粘度配合まで幅広い高性能材料に対応する。
Origin Twoを導入することで、最終部品に求められる高い品質を維持できる。また、製造の内製化や在庫管理の効率化、部品製造工程の集約が可能になる。
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