PTC、主要製品とAIを組み合わせて「インテリジェント製品ライフサイクル」を推進:製造ITニュース(2/2 ページ)
PTCジャパンは、記者会見を開きPTCの事業戦略とAI活用のビジョンについて説明した。PTC 社長 兼 最高経営責任者のニール・バルア氏は、同社の主力製品にAIソリューションを組み込み、同社が掲げるビジョン「インテリジェント製品ライフサイクル」を推進していくと強調した。
PTCにおけるAIに対する考え方とは何か
PTCにおけるAI導入について、PTC 最高マーケティング・サステナビリティ責任者のキャサリン・クニカー氏は「データ管理の基盤を固める“スーパーチャージャー”のイメージでAI導入を進めている」と強調する。近年、エンタープライズソフトウェアにおけるAIエージェントの役割に注目が集まっている。同社は、AIエージェントを活用することで、定量的で分かりやすい成果を生み出せる段階に来ていると分析する。また、従来だと難しかった複数のシステム間の連携もAIエージェントを活用することで簡単になり、今まで実施できなかった高付加価値の業務も遂行可能になると捉えている。
これらの考え方もあり、同社は主要製品にAIエージェントを組み込んで顧客のデジタル化を推進している。ALMの領域では、同社のALM製品である「Codebeamer」にAIエージェントを活用し、仕様要件の評価時間を約30%短縮できるとする。CADの領域では、同社が展開している3D CAD「Creo」に、AIエージェントを活用した「ジェネレーティブデザイン」機能を搭載している。これにより、最適な設計案を自動で生成し、作業者は従来よりも多い選択肢の中から良いアイデアを選ぶことができる。
PLMの領域では、製造現場で重複する部品の合理化を図るために、同社のPLMである「Windchill」にAIエージェントを活用し、余計な工数の削減や在庫に関わるコストを抑制するソリューションを開発している。FSMの領域では、AIエージェントが現場の情報を収集して、フィールドサービスのエンジニアに必要な指示を下すことができる機能を、同社のFSMである「ServiceMax」向けに開発している。これにより、現場の作業効率を約30%改善できると見込む。
バルア氏は「AIの登場により、DX(デジタルトランスフォーメーション)が遅れていた領域でも取り組みが加速する。また、AIを上手に活用したいというモチベーションが生まれることで、Codebeamerのようなわれわれの製品に注目が集まり、新たなビジネスチャンスが生まれる」と述べている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ソフトウェア開発の要件定義をAIで支援するALM製品の最新版をリリース
PTCは、ALM製品の最新版となる「Codebeamer 3.2」「Codebeamer AI 1.0」「Pure Variants 7.2」をリリースした。トレーサビリティーの向上や変更管理の厳格化、さらに規制に準拠したAI活用の仕組みが整備されている。
再使用型宇宙機の開発にクラウドネイティブなCAD/PDMプラットフォームを採用
PTCのクラウドネイティブなCAD/PDMプラットフォーム「Onshape」を、再使用型宇宙機を開発するReditus Spaceが採用した。2026年7月に打ち上げ予定の再使用型衛星の開発に適用する。
PTCとNVIDIAが協業を拡大 Omniverseを「Creo」と「Windchill」に統合
PTCはNVIDIAとの協業を拡大し、「NVIDIA Omniverse」を3D CADソリューション「Creo」とPLMソリューション「Windchill」に統合すると発表した。
航空宇宙/防衛スタートアップを支援、PTCが無償提供プログラムを発表
米PTCは、航空宇宙/防衛業界におけるスタートアップ企業の製品開発を支援する無償プログラムを発表した。対象企業にはSaaS型CADやPLMなどの製品群を提供し、新製品やイノベーションの市場投入を加速する。
国内でのシェア拡大なるか!? PTCの最新3D CAD「Creo 12」はどう進化した?
PTCジャパンは、3D CADソリューションの最新版「Creo 12」に関する記者説明会を開催した。同社 社長執行役員の神谷知信氏は、大型アップデートとなったCreo 12のリリースを皮切りに、日本市場での展開をさらに強化する考えだ。
ALMツールに生成AI機能を搭載、Volkswagen Groupとの協業で
PTCは、MicrosoftおよびVolkswagen Groupとの協業により、アプリケーションライフサイクル管理(ALM)ツール「Codebeamer」を基盤とした生成AI機能「Codebeamer Copilot」を開発した。


