IoTゲートウェイの課題はデータの欠損と変換、IIJ子会社が新コンセプトで解決へ:製造業IoT(2/2 ページ)
IIJの100%子会社であるネットチャートがIoT向けマネージド型エッジゲートウェイサービス「P3EG」を発表。P3EGは、データの欠損や変換に関わる従来のIoTゲートウェイの課題を解決する「データSLA」を実現する業界初のサービスとなる。
Ubuntuが動作するLinuxハードウェアに組み込んで提供
P3EGは、Ubuntuが動作するLinuxハードウェア上で動作するソフトウェアフレームワークである。Arm系やx86系のCPU、高いAI処理性能を持つGPUの搭載など、ユーザーがIoTシステムに求める仕様に合わせたハードウェアを選定した上で、そこにP3EGを組み込む形で提供する。
なお、P3EGの機能は、「エッジデバイスとの通信プロキシ」「データ変換や演算をするためのプロキシ」「サーバとの通信プロキシ」という3つのプロキシと、各種エッジデバイスやサーバとの通信方式やデータフォーマットの違いを吸収するプロキシ制御用スクリプトによって実現している。特にデータ変換については、3つのプロキシから成るデータフローが大きな役割を果たしているといえる。
また、P3EGは、センサーとインターネットの間でプロキシとして機能するため、センサーへの直接的なサイバー攻撃を防ぐセキュリティ強化の効果も得られる。さらに、P3EGを組み込んだ複数のIoTゲートウェイを統合管理するためのツール「P3EG Conductor」を2026年度内に投入する予定だ。P3EG Conductorは、複数のP3EGの一元監視、ログ分析、ファームウェアのOTA(Over the Air)更新などが可能であり、より大規模なIoTシステムを簡単に運用できるようになる。
P3EGは2024年4月のIoT開発事業部の立ち上げから約1年半をかけて、複数の先行ユーザーによる実証を進めてきた。2026年度からは一般公開し、ネットチャートによる直販に加えて、パートナー企業との協業によるソリューションも提供する方針である。
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