家庭の使用済みプラがごみ袋に、福岡で実証実験を実施:リサイクルニュース
TOPPANと全日本科学技術協会は、家庭から出たプラスチックごみを原料に25%配合した「再生ごみ袋」の実用化に向けた実証実験を開始する。
全日本科学技術協会(JAREC)とTOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANは2026年1月19日、家庭から出るプラスチックごみの原料を25%配合した「再生プラスチック配合ごみ袋」の実用化に向けた実証実験を、2026年2月1〜28日まで福岡市東区や中央区で行うと発表した。分別した家庭ごみ由来の再生プラスチック配合ごみ袋を製造し、政令市で初めて実用化に向けた検証を行う。
この実証実験は福岡市が推進する官民連携事業「mirai@(ミライアット)」の一環として実施する。
なお両者は、回収されたごみを再資源化し、再生材として利用する一連の流れを、ごみが回収された地域内で完結させる地産地消型資源循環の実現を目的に体制構築を進めている。加えて、2022年に放電精密加工研究所とともに3者で設立した「高度マテリアルリサイクル研究会」において、難処理プラスチックの利活用における課題解決と新たなリサイクルスキーム構築を目指して活動を推進している。
十分な強度と使いやすさを兼ね備えたごみ袋を開発
家庭から回収されるプラスチックごみは、安定した回収量が見込める貴重な循環資源だ。しかし、新品のプラスチック材と比べて汚れや異物が混入しやすいため加工適性が大きく低下するという課題がある。そのため、これまでは主にパレットや雨水貯留槽など、物流や土木/建築分野向け製品へのリサイクルに用途が限られていた。
地産地消型の資源循環を実現するためには、ごみが回収された場所である各家庭で利用する製品に再生されることが望ましいとされている。
そこでJARECとTOPPANは、再生材の特性を詳細に評価し、原料配合、製膜条件、品質管理手法を最適化することで、日常の使用に求められる十分な強度と使いやすさを兼ね備えたごみ袋を開発し、実証実験を開始する。
今回の実証実験を通じ、よりよい再生プラスチック配合ごみ袋の製造に向けた情報収集を行う他、住民に対し資源循環へのさらなる理解促進と、2027年2月1日から開始を予定しているプラスチック分別収集の円滑な導入につなげていく。
両者は、同実験の結果を検証し、地域内で回収される一般ごみとして排出されるプラスチックごみを活用して再資源化した再生プラスチック配合ごみ袋を製造し、使用することで地産地消型資源循環の実現を目指す。
また、難処理プラスチックの課題解決と新たなリサイクルスキーム構築を目指した活動を通じて、福岡市だけでなく全国の自治体が抱える地域課題の解決に貢献する。
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