パロマグループで再出発するゼネラル、モジュラーデザインでモノづくり力強化:製造マネジメントニュース(2/2 ページ)
パロマ・リームホールディングスとゼネラルは、買収により一体経営となった相乗効果など、今後の事業展開や目指す姿などを説明した。
90周年の節目に再出発を発表したゼネラル
一方、パロマ・リームホールディングス傘下で再スタートするゼネラルは、グループでのシナジー創出とともに、モノづくり力の再強化に取り組む。ゼネラル 代表取締役社長の増田幸司氏は「パロマ・リームホールディングスから買収の話があったときに、日本のモノづくりをもう一度元気にしたいという思いが共通だったことから同じ志を持てたことが、前向きに話が進んだ要因の1つだ」と振り返る。ちなみに新体制の発表会を2026年1月15日に開催したのは、ゼネラルの90周年の設立記念日と合わせたという。
モノづくり力については、もともと基幹デバイス(圧縮機、モーター、制御基板)などの開発から生産までを自社内で行う他、グローバルのサプライチェーン網を構築している点や、核となるヒートポンプ技術、インバータ技術などを保有しているが、今後はさらにモジュラーデザインを活用することで、新たなイノベーション創出に取り組むという。
増田氏は「空調製品や給湯製品は、国ごとに規制が異なり、製品仕様が変わる。これらを個々に設計し、製造するのは大きな負担となるが、部品のモジュール化を進め、モジュラーデザインを本格的に進めることで、地域や個人に合わせてきめ細かく提供できるようになる」と、モノづくりプロセスの工夫で新たな製品価値を生み出す考えを示す。
さらに、グループのシナジーも組み合わせながら新スローガン「Creating a Life Conditioner」に沿った、新製品や新サービスの展開に取り組む。具体的には「空調エコロジー」「ウェルビーイングソリューション」「空調サービスソリューション」「消防/防災ソリューション」の4つの方向性で開発を進める。
「例えば、ウェルビーイングソリューションは、ゼネラルのエアコンを使用していれば、健康になれるような機能など、健康につながる快適性や空気質モニタリングシステムなどを想定している。空調サービスソリューションではネットワーク接続により、エネルギー管理プラットフォームや空調ライフサイクルサポートなど、新たな付加価値を生み出すことを狙う」と増田氏は説明している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
パロマ・リームが富士通ゼネラルを買収、売上高1.2兆円超の空調/給湯機器大手に
パロマ・リームホールディングス(パロマ・リーム)は、富士通ゼネラルの買収を目指し、同社の普通株式を公開買い付けで取得することを決定した。パロマ・リームによる富士通ゼネラルの買収により、売上高1兆2000億円超の空調/給湯機器の国内大手企業が誕生する。
エコキュート製造の三菱電機 群馬工場 翻訳サイネージ含む自動化の最前線
カーボンニュートラルで注目を集める「エコキュート」だが、新たな価値提案を重ねながらエコキュート製品で着実な成長を遂げているのが三菱電機だ。その中心拠点である三菱電機 群馬製作所のモノづくりの強みについて紹介する。
地産地消で生産の国内回帰を推進、パナソニックが目指す業務用空質空調事業の成長
パナソニック 空質空調社は、業務用空質空調事業の成長戦略を発表。事業強化に伴い国内回帰を推進している群馬県大泉工場を公開した。
ダイキン工業がデータセンター空調の開発強化へ1億6300万ドル投資、米に新設備
ダイキン工業の米国子会社Daikin Applied Americasは、データセンター向け空調技術の開発強化を目指し、1億6300万ドルを投じて開発試験設備を建設する。ハイパースケール環境に対応した冷却技術の開発を加速させる。
ダイキン工業と三浦工業が資本業務提携、空調とボイラーでCO2排出ゼロ工場実現へ
空調メーカーのダイキン工業と産業用ボイラーメーカーの三浦工業は資本業務提携する。
IoTで熟練技術者の技を盗め、生産技能伝承でダイキン工業と日立が協業
ダイキン工業と日立製作所は、IoTを活用し熟練技術者の技能伝承を支援する次世代生産モデルの確立に向け協業する。まずは空調機器の戦略技能の1つであるろう付け工程のデジタル化を実現し、今後さらに対象技能を広げていく方針である。


