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川崎重工が小中型ロボットの新製品、コンパクトで限られた設置スペースに対応:産業用ロボット
川崎重工業は最大可搬質量25kgの6軸垂直多関節ロボット「RS025S」をアジア向けに発売した。
川崎重工業は2025年11月27日、最大可搬質量25kgの6軸垂直多関節ロボット「RS025S」をアジア向けに販売を開始したと発表した。
RS025Sは、小型から中型クラスの汎用ロボット「Rシリーズ」に新たに加わった。同シリーズはコンパクトなアームでありながら、精密作業にも適用できる剛性を兼ね備えた特長を有し、可搬質量3kgから80kgまでをカバーしている。
RS025Sは、Rシリーズの特長を継承し、ロボット本体のコンパクト化によってクラス最小の旋回干渉半径278mmを実現している。これにより、設置場所が限られる狭い空間、複数のロボットを可能な限り密集させて設置する必要がある現場において需要があるものの、従来の製品ラインアップでは対応が難しかったニーズに応える。
モーター、ハーネスをアーム内に配置し、コネクター部には防水コネクターを採用しており、全ての部位でIP67相当の高い防塵(じん)、防水に対応している。
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