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800GbpsのスループットでAIファクトリーの運用を支える新DPU人工知能ニュース

NVIDIAは、AIファクトリーの運用を支える新しいデータプロセッシングユニット「NVIDIA BlueField-4」を発表した。800Gbpsのスループットを提供し、AIデータストレージやセキュリティの処理を高速化する。

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 NVIDIAは2025年10月30日(現地時間)、AI(人工知能)ファクトリーの運用を支える新しいデータプロセッシングユニット「NVIDIA BlueField-4」を発表した。2026年に同社の「NVIDIA Vera Rubin」プラットフォームの一部として早期提供を予定している。

 NVIDIA BlueField-4は、BlueFieldプラットフォームの最新世代として、800Gbpsのスループットを提供し、AIデータストレージやネットワーク、セキュリティ全体の処理を高速化する。

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データプロセッシングユニット「NVIDIA BlueField-4」[クリックで拡大] 出所:NVIDIA

 NVIDIA Grace CPUおよびConnectX-9ネットワーキング技術を統合したことで、演算性能が前世代の「BlueField-3」の6倍に向上しており、最大で4倍規模のAIファクトリーを支援できる。イーサネットネットワークアダプター「NVIDIA ConnectX-9 SuperNIC」は、800Gbpsの超低遅延通信が可能で、Spectrum-X Ethernetと連携して、データ転送を高速化しながら高い一貫性を保つ。

 また、マルチテナントネットワークやAIランタイムセキュリティに対応し、クラウドインフラの安全かつ効率的な運用に寄与する。AIシステムの展開と運用をセキュアかつ容易にするコンテナ化サービス「NVIDIA DOCAマイクロサービス」にも対応する。

 さらに、マルチサービスアーキテクチャにより、ネットワーク、ストレージ、セキュリティ機能を単一のフレームワーク上で統合管理できる。セキュリティ面では同社の「BlueField Advanced Secure Trusted Resource Architecture」が強固なセキュリティを提供するため、プロバイダー各社はゼロトラストのテナント分離と信頼性の高いベアメタル環境の構築が可能になる。

 CiscoやDell Technologies、HPE、IBM、Lenovo、Supermicroなど、AIインフラやサイバーセキュリティに関わる企業は、BlueField-4を活用することで、AIファクトリーおよびスーパーコンピューティングクラウドの高速化と安全性強化を図れる。

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