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ストラタシスがD-MECを買収、日本市場での販売体制を強化:3Dプリンタニュース
Stratasysは、3Dプリンタの製造販売会社ディーメックの買収契約を締結した。日本企業の買収は同社初で、D-MECは今後、ストラタシス・ジャパン傘下として事業を継続する。
Stratasysは2025年10月1日、3Dプリンタの製造販売会社ディーメック(以下、D-MEC)の買収契約を締結した。日本企業の買収は同社初で、D-MECは今後、ストラタシス・ジャパン傘下として事業を継続する。
同社は、3DプリンタとAM(アディティブマニュファクチャリング、積層造形技術)ソリューションの分野で長い実績を持つグローバル企業だ。日本では、ストラタシス・ジャパンが製品や材料、サービスを提供している。
D-MECは、これまでJSRの傘下として、SLA(光造形)3Dプリンタ、材料、モデリングセンターなど、包括的な3Dプリンティングソリューションを提供してきた。今回の買収によりD-MECは、AM分野のグローバルリーダーであるStratasysの一員となる。事業は、既存のD-MECブランドで継続する。
ストラタシス・ジャパンでは、D-MECの統合により、日本市場での販売体制を強化し、顧客基盤の拡大を図る。また、SLA技術を補完し、同社の従来製品と組み合わせることで、より幅広いソリューションを提供するとしている。
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