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Bambu Labのプロ仕様3Dプリンタ「H2D Pro」の取り扱いを開始:3Dプリンタニュース
APPLE TREEは、Bambu Labのプロフェッショナル3Dプリンタ「H2D Pro」の取り扱いを開始する。高温対応デュアルノズルと強化冷却システムを備え、高性能エンジニアリング材料のPPA-CFやPPS-CFなどを利用できる。
APPLE TREEは2025年9月24日、Bambu Labのプロフェッショナル3Dプリンタ「H2D Pro」の取り扱い開始を発表した。従来機「H2D」の性能を維持しつつ、法人や産業向け機能と作業環境への配慮を強化している。
H2D Proは、高温対応デュアルノズルと強化冷却システムを備え、高性能エンジニアリング材料のPPA-CFやPPS-CFなどを利用できる。PLAなどの低融点フィラメント使用時でも、安定した造形品質を維持する。
標準装備の「タングステンカーバイドノズル」は高耐摩耗性のため、カーボンファイバーやガラス繊維強化フィラメントの長時間使用時でも精度を維持できる。
運用管理面のエンタープライズ機能は、複数台のプリンタを一括管理するフリート管理に対応する。有線LANやWPA2-Enterprise対応Wi-Fiを搭載し、業務ネットワークに統合できるほか、遠隔監視や運用状況の把握も可能だ。
安全面にも配慮し、HEPA H12フィルター、活性炭フィルター、プレフィルターを標準装備することで、微粒子やVOCの発生を抑制する。これにより、研究や製造現場で安心して利用できる。
定価や発売時期は調整中で、今後公式サイトやメールマガジンで発表予定だ。
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