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2社連携でスピーディーな海外輸送トライアルを実施:物流のスマート化
JR東日本グループとJALグループは、地産品の新幹線、航空機を使った海外輸送及び通関手続きを両社連携によりワンストップで輸送するトライアルを実施する。
JR東日本グループとJALグループは2025年10月2日、「はこビュン」と「JALCARGO」の組み合わせにより、地産品の新幹線、航空機を使った海外輸送及び通関手続きを両社連携によりワンストップで輸送するトライアルを実施すると発表した。
同取り組みによりスピーディーかつシームレスな輸送が可能となり、一般的に24時間以上かかる輸送時間を、約19時間にまで短縮できる。トライアルの実施日程は、2025年10月7〜8日を予定している。
輸送列車と輸送航空便は、それぞれ「やまびこ212号」(仙台駅10月7日12:01発、東京駅14:16着)、「JAL35便」(羽田空港10月8日00:05発、シンガポールチャンギ国際空港06:10着)で、輸送品はJR東日本グループの仙台ターミナルビルが運営する「JRフルーツパーク仙台あらはま」で収穫した梨(約300玉)となる。
また、JR東日本のシンガポール現地法人がシンガポールで開催するイベント「THE JAPAN RAIL FAIR 2025」でも、同取り組みについてPRや販売を行う。
JR東日本グループとJALグループは、同トライアルを契機に、日本各地の特産品の海外向け輸出拡大を検討していく。
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