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パナソニックグループで約2000人規模の新IT事業会社が発足へ:製造マネジメントニュース
パナソニック ホールディングスは、情報システムやICT事業を担うグループ3社を統合し、2026年4月1日付で新たに「パナソニック デジタル株式会社」を設立する。各社のノウハウを結集し、BtoB事業の強化を進める。
パナソニック ホールディングスは2025年9月22日、パナソニック インフォメーションシステムズ、パナソニック ソリューションテクノロジー、パナソニック ネットソリューションズの3社を2026年4月1日付で統合し、新たに「パナソニック デジタル株式会社」を設立すると発表した。社員数は約2000人で、大阪と東京に本社を置く。
新会社は、製造DX(デジタルトランスフォーメーション)、グローバルERP、ICT基盤の構築や運用サービスなど、これまでグループ内で培った技術や知見を活用し、ITソリューションを提供する。統合によって各社のノウハウを結集し、BtoB事業の強化を進める。
パナソニックグループ全体で推進中の企業変革プロジェクト「PX(Panasonic Transformation)」も加速させる。デジタル技術を活用して新たな価値を生み、持続可能な社会づくりへの貢献を目指す。
今後は「デジタルと人の力で『くらし』と『しごと』を幸せにする」という使命のもと、新体制で顧客満足度のさらなる向上に取り組む。
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