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静岡大学に結晶成長技術開発に向けた共同研究部門を設置:研究開発の最前線
JX金属は、結晶材料の技術開発を加速するため、静岡大学電子工学研究所内に共同研究部門を設置した。設置期間は同年8月1日〜2027年9月30日で、結晶成長技術の開発を主な研究テーマとする。
JX金属は2025年9月16日、結晶材料の技術開発を加速するため、静岡大学電子工学研究所内に共同研究部門を設置したと発表した。設置期間は同年8月1日〜2027年9月30日で、結晶成長技術の開発を主な研究テーマとする。
同社は、半導体材料や情報通信材料セグメントを成長戦略のコアと位置付け、先端素材分野を中心に事業を拡充している。中でも、InP(インジウムリン)基板やCdZnTe(カドミウムジンクテルル)基板などの結晶材料について、次世代の柱とすべく技術開発を進めている。
これらの結晶材料は、生成AI(人工知能)や自動運転、防衛、航空宇宙、医療などの光学分野に必要な材料だ。今後、同分野の進展に伴い、より高性能な材料へのニーズが見込まれることから、静岡大学内に共同研究部門を設置するに至った。
静岡大学は、半導体結晶分野で国際的な研究拠点の形成に取り組んでいる。同大学の技術と知見の融合により、新規結晶成長技術開発の加速が期待できるとしている。
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