電動車の遠隔充電制御の実証試験を開始:電動化
東京ガス、三菱自動車、Natureは、東京都の「家庭の環境アクション推進事業」に採用された電動車の遠隔充電制御実証に関して、2025年度下期から開始することを合意した。
東京ガス、三菱自動車、Natureは、東京都の「家庭の環境アクション推進事業」に採用された電動車の遠隔充電制御実証に関して、2025年度下期から開始することを合意した。また、同実証開始に伴い2025年9月5日よりモニターの募集を開始する。
3社は、車両データ(車両SOCなど)、電力市場価格、宅内消費電力などを連動させることで充電時間帯を最適化する遠隔充電制御システムを構築し、地域の電力需給逼迫の回避、CO2の削減と電気料金低減に寄与することを目的とする。
今回の実証試験では、電動車のコネクティッド技術の活用により取得した車両データと電力市場価格をもとに充電計画を作成し、遠隔指示で自宅の充電器を自動でコントロールする。戸建住宅においては、充電時に契約容量を超えてしまい、ブレーカーが遮断されることが課題となる。そこで、同実証では、宅内消費電力と連携することにより、契約容量を超過しそうなケースには、自動的に充電計画を変更し、ブレーカー遮断が起こらないようにする。加えて、太陽光発電設備設置世帯では、余剰電力と連携させて充電計画を最適化し、発電電力における自家消費の最大化を目指す。
同実証のモニターは、東京都内戸建住宅で、三菱自動車のコネクティッドサービスに加入している「アウトランダーPHEV」を自宅の屋外コンセントで充電している世帯が対象となる。また、「Nature EV Switch」および「Nature Remo E」を設置可能で、Wi-Fi環境があることが条件となる。参加者には特典でQUOカード2万円分と、充電量や充電する時間帯に応じた「充電ポイント」が贈られる。
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