連載
ネジの緩み、樹脂部品の成形不良など ひとごとではないリコールが目立った8月:リコール製品情報まとめ(2025年8月版)(2/2 ページ)
経済産業省が公開しているリコール情報に基づき、2025年8月に公表された主なリコール対象製品とその実施理由についてまとめた。
樹脂部品に空洞があり破損/転倒の恐れ
Netforceは2025年8月7日、同社が販売する椅子「QUEチェア」および「QUEチェア肘付き」(販売期間:2025年4月1日〜7月25日)の一部ロットにおいて、脚部の樹脂部品に空洞があり、使用中に破損して転倒する可能性があることが分かり、リコールを発表した。対象台数は3128台。
該当製品の使用中止を呼び掛けるとともに、回収および同型の正常品との交換で対応する。
商品名 | JANコード | 品番 | ロット番号 | 販売期間 | 対象台数 |
---|---|---|---|---|---|
QUEチェア | 4580574549434 4580574549441 4580574549458 4580574549465 4580574549472 4580574566363 4580574549496 4580574549502 4580574549519 4580574549526 4580574549533 4580574566370 |
QUE-1-BK QUE-1-BL QUE-1-GN QUE-1-OR QUE-1-RD QUE-1AR-LGY QUE-1AR-BK QUE-1AR-BL QUE-1AR-GN QUE-1AR-OR QUE-1AR-RD QUE-1AR-LGY |
250108 250213 |
2025年4月1日〜7月25日 | 3128台 |
リコール製品の概要 |
製造時の品質管理上の問題により発火の可能性
ダイアテックは2025年8月25日、自転車用ライト「Knog Blinder 900」および「Knog Blinder 1300」(販売期間:2023年5月〜2025年8月)について、リコールを発表した。対象台数はKnog Blinder 900が1350台、Knog Blinder 1300が700台。
該当製品において加熱発火の事例が報告されており、これを受けて回収/交換を決定した。不具合の原因については、「バッテリーセルの特定のバッチにおいて、製造時の品質管理上の問題により発火の可能性があるため」(同社)と発表している。
商品名 | EANコード | バッチコード | 販売期間 | 対象台数 |
---|---|---|---|---|
Knog Blinder 900 | 9328389032087 9328389032124 9328389032131 |
0423AA、0723AA、 0923AA、1123AA |
2023年5月〜2025年8月 | 1350台 |
Knog Blinder 1300 | 9328389032094 9328389032148 9328389032155 |
0423AA、0723AA、 0923AA、1123AA |
2023年5月〜2025年8月 | 700台 |
リコール製品の概要 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
バッテリー関連トラブルに加え、PSE表示漏れや法規違反も 7月公表リコール製品
経済産業省が公開しているリコール情報に基づき、2025年7月に公表された主なリコール対象製品とその実施理由についてまとめた。ハンディーファンやモバイルバッテリーなど、6月は身近な製品のリコールが続々
経済産業省が公開しているリコール情報に基づき、2025年6月に公表された主なリコール対象製品とその実施理由についてまとめた。ボルトの緩み対策
部品の固定(締結)のために使用する“ボルトの設計”をテーマに、設計者向けCAE環境を用いて、必要とされる適切なボルトの呼び径と本数を決める方法を解説する。最終回となる連載第9回では、“ボルトの緩み対策”について詳しく取り上げる。ひとが感じる快適さをモデリングする 〜ひとを熱的視点で捉える〜
「1Dモデリング」に関する連載。連載第26回は、“ひとが感じる快適さ”について考えるとともに、その一つの具体例として“ひとを熱的視点で捉える”モデリングについて説明し、定式化して、解析および検証を行う。【トラブル2】製品表面にエクボのようなへこみが! 射出成形の外観不良ヒケ対策
量産樹脂製品設計の現場でよくあるトラブルを基に、その原因と解決アプローチについて解説する連載。第2回は、成形品の表面にエクボのようなへこみが生じる「ヒケ」に関するトラブルとその対策アプローチについて解説する。ヒケ発生の影響を最小限に抑えるには!? まずは発生の仕組みから理解していこう。樹脂製品を量産するための5つのポイント
2代目社長と一緒に樹脂製品を作ろう。今回は樹脂製品を量産するために確認しておきたい5つのポイントについて解説する。