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イトーキ子会社ダルトン、事業譲渡で半導体製造前工程強化:製造マネジメントニュース
イトーキは、グループ会社のダルトンが新たに設立した子会社を通じて、アスカテクノロジーの半導体製造装置事業を譲り受けた。
イトーキは2025年9月3日、グループ会社のダルトンが新たに設立した子会社を通じて、アスカテクノロジーの半導体製造装置事業を譲り受けたと発表した。
ダルトンは、1990年から半導体製造装置事業を展開。現在は前工程分野を中心に剥離、洗浄、乾燥、メッキ、溶剤再生など、ウエハーや治具、用途に応じて、研究開発向けの少量生産用から量産機まで、幅広い工程に対応している。
ダルトンの半導体製造装置事業は、近年売り上げを伸ばし商談件数も増加している一方で、供給能力の強化が急務になっていたという。アスカテクノロジーで半導体製造用ウエット洗浄装置などを製造しており、ダルトンで販売も行っていた。
今回、アスカテクノロジーの事業をダルトンの100%子会社であるADテクノロジーズに譲渡することで、グループにおける技術力、供給能力の強化を図る。
なお、アスカテクノロジーの従業員は全員ADテクノロジーズに移籍し、事業運営を継続する。
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