実物大スケールで裸眼3Dを体験できる常設型システムを本格展開:XRニュース
ニュウジアは、ゴーグルやヘッドマウントデバイスを使わず、実物大スケールで裸眼3Dを体験できる常設型システム「n'Space」の本格展開を開始した。最大3人まで、裸眼で同時に没入体験ができる。
ニュウジアは2025年8月18日、ゴーグルやヘッドマウントデバイス(HMD)を使わず、実物大スケールで裸眼3Dを体験できる常設型システム「n'Space」の日本国内での本格展開を開始した。最大3人まで、裸眼で同時に没入体験ができる。
n'Spaceは、ルームスケール環境で1:1の実物大スケール空間を再現する。空間幾何学補正アルゴリズム(Spatial Geometry Compensation Algorithm)で歪みのない映像体験を提供し、疲労感なく長時間利用できる。
マルチモーダル姿勢認識技術でMETAのSAM技術と連携し、80%認識精度(MIP 0.8)を達成した。空間イメージングマトリックス(Spatial Imaging Matrix)を用いたリアルタイム映像生成と、補正、複雑インフラ統合技術(Complex Infrastructure Embedded)による安定動作を提供する。
また、「n'Link」システムにより、「SketchUp」「3ds Max」「Rhino」「SOLIDWORKS」「Revit」などの主要3Dソフトと直接連携できる。BIMデータをリアルタイムに可視化する他、360度球面ライブストリームに対応。Google Mapsとの連携により、地理情報を活用できる。
高級不動産、デベロッパー業界における物件の実物大プレゼンテーション、製造業の海外拠点設計の本社詳細レビュー、手術室やICU、救急外来の完全再現トレーニングでの活用を見込む。さらに、テーマパークアトラクションの体験設計や航空、宇宙産業でのパイロット訓練用コックピットの再現など、幅広く活用できる。
対応空間は最小4×4×3mで、カスタマイズも可能だ。価格とサービス内容は個別に提案する。導入前の無料デモンストレーションと24時間365日保守サポート体制も用意する。
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