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都城市や伊藤園らが水平リサイクル協定締結 2つの方法でPETボトルを再資源化:リサイクルニュース
宮崎県都城市、JEPLANグループのペットリファインテクノロジー、伊藤園、遠東石塚グリーンペットは、PETボトルの水平リサイクルに関する連携協定を締結した。
JEPLANグループのペットリファインテクノロジーは2025年8月14日、宮崎県都城市、伊藤園、遠東石塚グリーンペットとともに、国内におけるPETボトルの循環利用推進を目的とした「ペットボトル水平リサイクル事業に係る連携協定」を同月6日に締結したと発表した。
今回の協定により、都城市の家庭から回収された使用済みのPETボトルは、ペットリファインテクノロジーの「ケミカルリサイクル(化学的再生法)」と、遠東石塚グリーンペットの「メカニカルリサイクル(物理的再生法)」といった2つのリサイクル方法を組み合わせて、新たなPETボトルの原料として再生される。
ケミカルリサイクルは、PETボトルを分子レベルまで分解し不純物を除去/重合するプロセスを経て、石油由来のPET樹脂と同等品質の原料に再生する方法だ。メカニカルリサイクルは、PETボトルを選別、粉砕、洗浄し、高温下で不純物を取り除いて再生する手法を指す。
伊藤園は、これらのリサイクル方法を活用し、再生PET樹脂を採用した飲料製品の製造/販売に取り組む。これにより4者が協力し、PETボトルの水平リサイクル率向上を目指す。今回の取り組みにより、石油由来のPET樹脂の消費を抑えられるだけでなく、製造過程で発生する温室効果ガスの排出量の削減にも貢献する。
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