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2D図面から3Dモデルを自動で生成するアルゴリズムと統合編集ソフトウェアを開発:メカ設計ニュース
WOGOは三機工業と共同で、設備機器の2D図面から3Dモデルを自動で生成するアルゴリズムと、統合編集ソフトウェア「TRANDIM」を開発した。手作業だった3Dモデル作成の工数を大幅に削減できる。
WOGOは2025年7月18日、三機工業と共同で、設備機器の2D図面から3Dモデルを自動で生成するアルゴリズムと、統合編集ソフトウェア「TRANDIM」を開発したと発表した。これまで手作業だった3Dモデル作成の工数を大幅に削減できる。
開発したアルゴリズムは、複数方向の2D図面(DXF形式、DWG形式)を読み込み、独自開発のアルゴリズムが図面を細かい領域に分割して解析し、各図面間の形状を正確に対応付け、3Dモデルを自動で生成する。独自のアプローチにより、2D図面内の誤差やノイズに強い。
自動生成アルゴリズムでは対応しきれない複雑な部分は、TRANDIMにより、簡単な操作で3D化できる。自動と手動のハイブリッドアプローチにより、大幅に作業を効率化する。生成された3Dモデルは、BIM、CADソフトで広く利用されているIFC、その他の形式での出力に対応する。
今後、独自AI(人工知能)技術の開発、高度の自動生成を実用化し、複雑かつ不定形な形状へ対応していく。また、一般販売も企画している。
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