動く仮想設備で動作検証 3Dシミュレーションツール発売:メカ設計ニュース
ラティス・テクノロジーは、3Dシミュレーションツール「XVL動的シミュレーション」を発売した。設計段階で動的な干渉チェックやタイミング検証ができ、スムーズな設備立ち上げと工期短縮を支援する。
ラティス・テクノロジーは2025年6月23日、3Dシミュレーションツール「XVL動的シミュレーション」(以下、XDS)を発売した。設計段階で動的な干渉チェックやタイミング検証ができ、スムーズな設備立ち上げと工期短縮を支援する。価格は1ライセンス380万円(税別)となる。
XDSは、「XVL Studio Pro」「XVL Studio Hybrid」のオプションとして動作する。設備開発の課題を仮想設備で可視化、検証し、立ち上げ遅れや手戻りを未然に防止する。
設計段階で動的な衝突を検出し、スムーズな立ち上げを支援する。1サイクル単位で設備、製品、作業者の動きを再現でき、時間軸に沿って干渉チェックをするため、据え付け後に判明しがちだった動的な衝突を、設計の初期段階で発見できる。
また、直感的に操作できるガントチャートUIを採用。一元的に、複数設備の動作タイミングを定義、管理できる。定義した動作はXVL Studio上で再生し、視覚的に工程全体の動きを確認できるため、関係者間での認識のズレを防ぎ、スムーズな合意形成につながる。
「XVL Studio VRオプション」、ヒューマンモデルと連携することで、仮想空間での作業性、安全性評価にも対応。据え付け前に作業者視点で動作確認できるため、設備導入後の手戻りリスクを低減する。さらに、3DのヒューマンモデルにVR(仮想現実)中の姿勢データを転写した分析など、教育や安全検証の用途にも活用できる。
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