製造業向けに紙の図面を電子化するスキャン代行サービスを開始:メカ設計ニュース
New Innovationsは、AI図面管理システム「図面バンク」において、製造業向けの「図面スキャン代行サービス」を開始した。紙で保管する図面を電子化することで、図面検索や情報共有を効率化できる。
New Innovationsは2025年6月19日、同社が提供するAI(人工知能)図面管理システム「図面バンク」において、製造業向けの「図面スキャン代行サービス」を開始したと発表した。紙で保管する図面を電子化するため、設計変更や製造工程、保守対応時の図面検索、情報共有を効率化できる。
図面スキャン代行サービスは、大量の紙図面を高速かつ高精度にPDFデータに変換する。データ変換することで、紙図面を探すために費やしていた時間と手間を削減でき、必要な情報へアクセスしやすくなる。
同サービスでは、スキャンのワークフローが最適化されており、業務用スキャナーを使用して1日当たり最大10万枚の図面をデータ化できる。
また、高解像度スキャナーを使用しているため、線の太さや微細なずれを正確にデジタルデータ化し、古い青焼き図面も鮮明に読み込める。セキュリティ面では、ISO27001認証を取得し、物理的にもデジタル的にも厳しい情報管理体制を構築している。
さらに、同サービスと図面バンクを併用すると、図面管理をさらに効率化できる。図面バンクは、製造業向けのクラウド図面管理システムで、見積書や技術文書、CAD、CAMファイルなどの関連書類と図面をひも付けてクラウドに保存し、AIを活用して過去の図面から類似形状を迅速に探し出せる。
なお、New Innovationsでは、図面スキャン代行サービスの初めての利用に限り、図面100枚を1万円でスキャンできる特別キャンペーンを実施している。
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